ノー・エスケープ 自由への国境 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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不気味な静寂がリアル。狩る者と狩られる者との死闘。

 

2017年5月5日公開
監督:ホナス・キュアロン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
ジェフリー・ディーン・モーガン 他

 

【賛否両論チェック】
賛:追う者と追われる者との緊迫な命のやり取りを、余計な演出を加えずにリアルに描いているのが印象的。最後までハラハラさせられる。
否:雰囲気自体はかなり静かに淡々と進むので、人によっては眠くなるかも。

 

ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーン等かなりあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも

 

 

 アメリカを目指すメキシコ移民達が、彼らを狙うハンターから、命懸けの逃避行を繰り広げるサスペンスです。

 

 アメリカとの国境にほど近い、メキシコの砂漠地帯。1台のトラックが15人の移民を乗せ、国境へと向かっていました。その中にはかつて強制送還され、オークランドに住む娘との再会を待ちわびるモイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)の姿もありました。ところがその道中で、トラックが故障して動かなくなってしまいます。運転手は取引先と電話で相談し、徒歩で越境させることを決定。案内役の男・ロボに、モイセス達を連れていくよう指示します。かくして彼らは、徒歩で砂漠地帯を行くことになるのでした。

 

 一方、アメリカ側の国境の砂漠地帯。ドーベルマンのトラッカーを連れたハンター・サム(ジェフリー・ディーン・モーガン)が、車を走らせていました。途中でパトカーに呼び止められますが、サムは
「ウサギ狩りだ。」
と答え、南の方で不法入国者の痕跡を見つけたと伝えます。その後、サムは再び車を走らせ、国境近くまで進んでいくのでした。

 

 その頃モイセス達は、ようやく国境を越えてアメリカ国内へと入っていましたが、ロボは遅れる者には構わず、どんどん先へと進んでいってしまいます。そのため、もう1人の若い案内人と、足の遅いウリセスを助けていたモイセス、そして両親に送り出されてきた女性・アデラと、その雇われ人のラミロの5人は、一行から大きく話されてしまうのでした。必死で後を追いかけるモイセス達でしたが、ふとロボ達の後方に、1台の車が停まるのを見かけ、慌てて身を隠します。車から出てきたのは、あのサム。サムはトラッカーにロボ達を見つけさせると、猟銃を手に丘の上へと向かいます。そしてまるで獲物を狩るかのように、ロボ達へ向けて次々と発砲し、全員を射殺してしまうのでした。モイセス達は急いできびすを返しますが、運悪くトラッカーがそれに気づいてしまい、モイセス達の存在もサムの知るところとなってしまいます。こうして、追う者と追われる者との、命懸けの戦いが始まるのでしたが・・・。

 

 イメージとしては、「ハンティング・パーク」をよりリアルにした感じでしょうか。家族のためにアメリカを目指す主人公を始め、様々な理由から越境を図ろうとする人々に対し、容赦なく銃弾を浴びせる狂信的な男。双方からの視点を淡々と描くことで、今まさに目の前にある恐怖を、肌で感じることが出来ます。

 

 変にBGMなんかで緊迫感を煽らないのも、よりリアルな空気を醸し出す良いアクセントになっています。逆に言うと、かなり静かな雰囲気で話が進むので、気をつけないと眠くなってしまうかも知れません。

 

 グロいシーンも結構ありますので、大丈夫であればチェックしてみて下さい。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>

 

 

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