ヴァンパイア ナイト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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テンションは学園祭の出し物。ツッコミは野暮な痛快なホラー。

 

2017年5月6日公開
監督:山嵜晋平
出演:柳ゆり菜・上野優華 他

 

【賛否両論チェック】
賛:主人公達が、迫り来るヴァンパイアとの死闘を繰り広げる様が、問答無用に痛快。ホラーが苦手でも、深く考えずに楽しめる。
否:荒唐無稽な設定や、B級感がありすぎる描写の数々等、ツッコミどころは満載。

 

ラブシーン・・・少しだけあり
クロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・ガンアクションがかなりあり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも

 

 

 心に傷を負った姉妹が訪れた温泉宿で、ヴァンパイアの惨劇に巻き込まれるホラー映画です。主演は柳ゆり菜さん。

 

 物語の主人公は、幼少期に通り魔によって、両親を目の前で惨殺されたという過去を持つ、雪村佐代(柳ゆり菜)と美和(上野優華)の姉妹。姉の佐代は刑事になっていましたが、いまだに両親の殺された瞬間がフラッシュバックし、凶悪犯を前に銃の引き金を引けず、目前で逃げられてしまう始末。一方の美和は、アーチェリーでオリンピックの候補にまで上り詰めていましたが、大会の大事な局面で的を外してしまい、周囲から心ない中傷を受けたことがトラウマとなって、アーチェリーをすることが出来なくなっていました。そんな美和の挫折に、内心ホッとしている自分が許せなくなった佐代は、道端の怪しげな占い師に相談。不思議と彼女の過去や今の気持ちを全て言い当てた占い師は、
「人里離れた場所にある温泉で、2人とも心の傷を癒してくると良い。」
と、とある秘境の温泉宿を教えます。こうして佐代と美和は、その温泉宿を訪れることになるのでした。

 

 ところで、占い師によって温泉宿へと導かれたのは、彼女達だけではありませんでした。サバゲーに熱中する冴えない男・神楽坂浩仁(前野朋哉)もその1人。認知症の母・典子(山村美智)を抱え、介護に疲れた彼もまた、異常なまでに宿を嫌がる典子を連れ、その温泉宿へ。そしてもう1人、常に酒を飲んだくれている謎めいた男・桜井裕吾(勇翔(BOYS AND MEN))も、宿へと姿を現すのでした。到着した佐代と美和は、早速温泉へと入ります。その後部屋でくつろぎながら、美和が化粧水をつけていたところ、夕食の案内でやって来た仲居は、
「化粧水はダメです!!温泉と合いません!!」
と、慌てた様子で告げるのでした。

 

 その日の夜、佐代達の他にも多数の宿泊客達が食堂へと集まりますが、何故か夕食は用意されていませんでした。すると宿の主人達がやって来ると、血液をサラサラにするという食前酒を振る舞います。仲居は佐代達のテーブルにもそれを持ってきますが、すすめられた桜井は突然拳銃を取り出すと、仲居の頭を撃ち抜いてしまうのでした。驚いた宿泊客達は、我先にと食堂を飛び出していき、佐代と美和と典子の3人が取り残されてしまいます。佐代は桜井に拳銃を置くよう説得しますが、桜井は何故か、
「好きなのを選べ。」
と、リュックから沢山の武器を取り出します。混乱する佐代と美和を前に、桜井は仲居の死体に十字架をかざします。すると、死体は煙と共に跡形もなく消え去ってしまうのでした。そして2人は桜井から、実はこの旅館そのものが、幻覚によって作り出された偽物で、旅館の従業員達は宿泊客を文字通り“喰い物”にしているヴァンパイアであることを知らされるのでしたが・・・。

 

 良くも悪くも、雰囲気は“学園祭の出し物”といった感じでしょうか。そもそもの設定や、B級感満載の描写等、ツッコミ出すと勿論キリはありませんが、それを言うのは野暮というもの。

 

 謎めいた山奥の温泉宿を舞台に、心に傷を負った姉妹が、いわくありげな親子やヴァンパイアハンターの男に導かれながら、襲い来るヴァンパイアとの壮絶な戦いに挑む様子が、痛快に描かれていきます。

 

 急に驚かせるシーンも少ないので、ホラーが苦手な人でも楽しめそうです。気になった方は是非。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※上野優華さん・・・本作では、主人公の妹・美和役。シンガーソングライターの方で、最近の映画では、主題歌も歌っている「1/11 じゅういちぶんのいち」や、ホラー映画の「心霊写真部 劇場版」、そして復讐が合法化された島でのサバイバルを描いた「復讐したい」や、人気コミックの実写化「白鳥麗子でございます! THE MOVIE 」、そして行き詰まった子役と小さな劇団との出逢いを描いた「はらはらなのか。」等にも出演していらっしゃいます。「瀬戸内海賊物語」等では主題歌も担当されているので、これからもそのマルチな活躍に期待です。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>

 

 

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