フリー・ファイヤー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

ふてぶてしいまでの人間のしぶとさ。リアルを追求した銃撃戦!!

 

2017年4月29日公開
監督:ベン・ウィートリー
出演:キリアン・マーフィ
シャルト・コプリー
ブリー・ラーソン 他

 

【賛否両論チェック】
賛:抗争へと発展していくギャング達の戦いが、リアルな描写と共に映し出されていくのが、斬新かつ痛快。
否:登場人物が多いので、誰が敵か味方か分かりにくい。アクションもリアルであるがゆえに、グロかったり画面がブレて分かりにくかったりする。

 

ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも

 

 

 銃の取引を試みた2組のギャングが、交渉の決裂から銃撃戦に至る様を、リアルに描きます。

 

 車を走らせながら、妻のグチを相棒のバーニー(エンゾ・シレンティ)にこぼすスティーヴォ(サム・ライリー)。町のゴロツキである2人は、町外れの工場へと向かいます。その工場の外には既に1台の車が止まっており、スティーヴォの叔父のフランク(マイケル・スマイリー)と、仕事仲間のクリス(キリアン・マーフィ)・ジャスティン(ブリー・ラーソン)の姿がありました。その後スティーヴォ達も合流し、彼らは取引相手を待ちます。

 

 やがてやって来たのは、仲介役のオード(アーミー・ハマー)。オードは盗聴器がないか調べた上で、クリス達を工場内へと案内します。そこへ遅れて、取引相手が到着。やって来たのは大物ギャングのヴァーノン(シャルト・コプリー)と、その相棒・マーティン(バボー・シーセイ)でした。ヴァーノン達はクリス達が持ってきた大金を確認すると、表に車を止めていたハリー(ジャック・レイナー)とゴードン(ノア・テイラー)に指示し、車を工場内へと入れさせます。その中には、大量の銃が乗せられているのでした。

 

 銃が注文したものと異なる等、些細な行き違いはあったものの、取引は順調に進み、問題なく終わるはずでした。ところが、何故かスティーヴォは隅へと隠れ、前に出ようとしません。それもそのはず、スティーヴォは前夜にバーでハリーとトラブルを起こし、激しいケンカになったばかりだったのでした。しかしハリーも、すぐにスティーヴォの存在に気がつき、2人は再び一触即発の空気になってしまいます。双方の仲間がなんとか押しとどめ、フランクはヴァーノンに、
「スティーヴォに謝らせる。」
と告げます。ところがスティーヴォは謝るどころか、逆にハリーを挑発。これに怒ったハリーは、スティーヴォに発砲。それが引き金となり、両者の間で激しい銃撃戦が勃発してしまうのでした・・・。

 

 最初は静かに始まったギャングの取引が、手下同士の些細ないがみ合いから銃撃戦に発展し、両者が生き残りをかけて殺し合う様子が、リアルな描写満載で描かれていくのが印象的です。冒頭に出るテロップの通り、致命傷を負ってもなかなか命までは落とさず、必死で戦い続けるギャング達の姿に、人間の持つ本能的なしぶとさが見え、痛々しくも痛快に映ります。

 

 一方で描写がリアルな分、グロくもありますし、誰が誰を撃ったか分からなかったりするシーンも、結構あります。登場人物も多いので、そもそも誰と誰がどっちの味方なのかというのも、気をつけて観ていないと混乱しそうです。

 

 とはいえ、ガンアクション映画としては異色の良作ですので、是非観てみて下さい。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※シャルト・コプリー・・・本作では、大物ギャングのヴァーノン役。最近の映画では、言わずと知れた「第9地区」での主演のほか、マット・デイモン主演のSF作品「エリジウム」での敵のボス役や、自我に芽生えた人工知能を描いた「チャッピー」でのAIの声役、そして全編主観映像で送る「ハードコア」でのクローン役や、「マレフィセント」での人間界の王役でも出演されています。

 

※ブリー・ラーソン・・・本作では、紅一点のジャスティン役。最近の映画では、長年監禁されていた親子の脱走劇を描いた「ルーム」で、アカデミー賞主演女優賞を受賞されたことで有名ですが、他にも児童短期保護施設の職員を描いた「ショート・ターム」や、「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方」でのヒロインの妹役、そして「キングコング 髑髏島の巨神」でのヒロイン役でもお馴染みです。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>

 

 

<「映画の通信簿2016」今月発売!!>