夜は短し歩けよ乙女 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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不思議すぎる世界観。異色の恋愛ファンタジー!!

 

2017年4月7日公開
監督:湯浅政明
出演(声):星野源・花澤香菜・神谷浩史 他

 

【賛否両論チェック】
賛:恋に臆病な主人公と自由奔放なヒロインが、個性豊かな登場人物達との織り成す一夜の物語が、不思議な世界観で紡がれていくのが印象的。
否:描写や展開等、かなりファンタジー要素が満載なので、人によっては好きになれないかも。

 

ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気が少し怖いシーンがあり

 

 

 人気小説のアニメ映画化です。後輩に恋する冴えない大学生の、不思議な夜を描きます。主人公の声は星野源さん。

 

 物語の舞台は、夜の京都。とある先輩の結婚式に出席している主人公の“先輩(声:星野源)”。しかしその視線の先にいるのは新郎新婦ではなく、別のテーブルのいる同じクラブの後輩の“黒髪の乙女(声:花澤香菜)”でした。実はこの乙女に片想いをしている主人公、現在徐々に外堀から埋めて距離を縮めるべく、「ナカメ(なるべく彼女の目に留まる)作戦」を実行中で、これまで偶然を装い、何かにつけて彼女の前に姿を現し続けてきたのでした。そんな主人公は、同じテーブルにいた友人で、男女問わずモテる男・学園祭事務局長(声:神谷浩史)と、一途に願掛けをし続けている漢・パンツ総番長(声:秋山竜次(ロバート))に背中を押され、次なる段階へと進む決意をします。ところが二次会を前にして、乙女がどこかへと姿を消してしまうのでした。

 

 一方乙女の方はというと、近くのバーでグラスを傾けていました。実はカクテル好きで大酒飲みのこの乙女は、ふと隣りに座った謎の男・藤堂さん(声:山路和弘)から、幻の酒“偽電気ブラン”の話を聞かされます。その後も藤堂は話し続け、乙女は人生を謳歌するよう励まされるのでした。ところが、実は怪しげな会で春画を収集しているエロオヤジだった藤堂でしたが、乙女は母親仕込みの鉄拳“お友だちパンチ”で、なんなく撃退してしまいます。その時丁度やって来た2人組・樋口師匠(声:中井和哉)と羽貫さん(声:甲斐田裕子)から、偽電気ブランを所蔵している、大金持ちで大酒飲みの李白さん(声:麦人)という人物の存在を聞かされる乙女。すると彼女は2人に案内してもらい、飲み比べをするために李白を探して、京都の街を飲み歩くのでした。

 

 その頃先輩は、街中で何故かズボンとパンツを奪われ、恥ずかしい格好にされてしまっていたのでしたが、やがて鴨川に李白さんの大きな船がやって来ると、借金を返せずにいた藤堂さんが連れていかれそうになってしまいます。するとそこへ、騒ぎを聞きつけた乙女が到着。かくして彼女は、李白さんと酒飲み対決をすることになるのでしたが・・・。

 

 夜の京都を舞台に、恋に奥手でひたすら外堀を埋めてきた主人公と、天真爛漫すぎる乙女の、それぞれに巻き起こる騒動がやがて交錯し、不思議でクスッと笑えるストーリーが繰り広げられていきます。個人的には、終盤の脳内会議の模様が好きでした(笑)。

 

 反面、急によく分からないファンタジー描写が登場したり、謎すぎるキャラクターが出てきたりと、その独特すぎる世界観は、好き嫌いもハッキリ分かれそうなところです。

 

 今をときめく星野源さんが声優で主演ですので、気になった方は是非。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※宝ヶ池・・・本作の終盤でチラッと話に出てくる、京都市にある池。最近の映画では、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で、主人公の思い出の地となった場所として登場するほか、実写化された「逆転裁判」では、事件の舞台となる“ひょうたん湖”として登場していますので、是非チェックしてみて下さい。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>

 

 

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