アシュラ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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人間の欲深さを垣間見る。悪党達が行き着いた、なれの果てとは。
 
2017年3月4日公開
監督キム・ソンス
出演:チョン・ウソン
ファン・ジョンミン
クァク・ドウォン 他
 
【賛否両論チェック】
賛:妻のために転落していった刑事が、悪党ばかりの中で板挟みになりながらも、生き残ろうと必死にもがき続ける姿に、思わずハラハラさせられる。
否:かなりグロいシーンが多く、暴力描写も多いので、苦手な人には向かない。
 
ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも
 
 
 韓国映画です。荒廃した街を舞台に、悪徳市長と検察の攻防に巻き込まれた、1人の刑事の戦いを描きます。
 
 物語の舞台は、荒廃した街・アンナム。その市長は、自身の野望のためならどんな手段をも厭わない男、パク・ソンベ(ファン・ジョンミン)でした。近々刑事を辞める予定の主人公、ハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンで入院中の妻・ユニの治療費のために、そんなパクの裏の仕事を引き受けていました。ある時ドギョンは、麻薬中毒の密売人・通称“棒切れ(キム・ウォネ)”を使い、パクの選挙違反事件の証人に、無理やり援助交際をさせて写真を収め、脅迫して証言を辞退をさせます。結局パクは無罪放免となり、検察とは一触即発の事態になりかけるのでした。
 
 数日後、ドギョンは先に警察を辞めた弟分・ソンモ(チュ・ジフン)と共に棒切れと接触し、証人を出国させたことを確認して報酬を渡しますが、そこへ上司のファン(ユン・ジェムン)班長が現れると、自分も仲間に入れるよう要求してきます。すると隙を見た棒切れが逃走。追いかけた先の屋上でファンともみ合いになるドギョンでしたが、つい突き飛ばしたはずみで、ファンは階下へと転落し、柵に貫かれて死亡してしまいます。ドギョンは考えた末に、薬漬けで意識が朦朧としていた棒切れを犯人に仕立てあげ、なんとかその場を乗り切るのでした。
 
 ところが署で事情聴取を終えたドギョンに、検察のト・チャンハク(チョン・マンシク)係長が声をかけてきます。チャンハクは、有無を言わせずにドギョンを車へと連行。そこで待っていたのは、検事のキム・チャイン(クァク・ドウォン)と、その部下達でした。ドギョンの裏の仕事を知っているチャインは、ソンベを挙げるために、ソンベが証人の脅迫を指示したという証拠をつかむよう、ドギョンに迫ります。かくしてドギョンは、ソンベの仕事を引き受けながら、その悪事の証拠をつかむべく奔走するのでしたが・・・。
 
 荒廃した街を舞台に、全てを牛耳る市長と、その逮捕を目論む検察、そして両者の板挟みになる阿漕な刑事と、三者三様の“悪い奴ら”が睨み合いながら、一触即発の中でせめぎ合って行く様子が、ハラハラ感満載で描かれていきます。
 
 病床の妻のために悪に手を染め、ドン底へと滑り落ちた刑事・ドギョンが、絶体絶命のラストでどんな手段に打って出るのか、その奇策もまたスゴいです。予定調和の中で、見事に予想を越えていった印象です。
 
 グロい描写はかなり多いので、お気をつけて。アウトロー映画好きには必見の作品です。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※クァク・ドウォン・・・本作ではドギョンに潜入捜査を迫る検事、キム・チャイン役。最近の映画では、連続する猟奇殺人事件に巻き込まれていく警官を描いた「哭声 コクソン」での主演でも有名な方です。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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