午後8時の訪問者 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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消化不良感は残る。心を痛めた医師の、悲壮な葛藤。
 
2017年4月8日公開
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
出演:アデル・エネル
オリビエ・ボノー 他
 
【賛否両論チェック】
賛:自らのせいで少女が死んでしまった医師が、自責の念から調査を進め、やがて当日の真相へと辿り着いていく様が、静かな中にも緊迫感のある描写で描かれていく。
否:展開はただただ淡々と進むだけなので、眠くなりそう。終わり方もかなりの消化不良感がある。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・傷口のシーン等があり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 診療時間外に鳴った呼び鈴に応答しなかったため、結果的に呼び鈴を押した少女を死なせてしまった医師が、真相を追い求めるサスペンスです。
 
 主人公で医師のジェリー・ドヴァンは、恩師のアブランが入院してしまったため、彼の医院で代診を行っているところでした。しかし、患者に感情移入しすぎる研修医のジュリアンとは馬が合わず、2人の間には険悪な空気が流れていました。その夜も閉院後、ジェリーはジュリアンに説教をしようとしますが、ジュリアンは反抗的な態度をとり、2人は口論になります。丁度ジェリーの電話が鳴ったため、口論は一旦収束。その時、玄関の呼び鈴が1回だけ鳴ったのでした。時刻は午後8時5分。ジュリアンは出ようとしますが、ジェリーは
「出なくていいわ。時間外だし、急患なら何度も鳴らすはず。」
と彼を制し、結局玄関を開けることはありませんでした。
 
 ジェリーはその後、就職が決まっているケネディ医療センターで開かれた、彼女の就職祝いのパーティーに参加。彼女の仕事部屋も用意され、熱烈な歓迎を受けるのでした。ところがその翌日、前日と同じようにアブランの医院へと出勤したジェリーに、刑事達が声をかけてきます。なんでも、近くの川岸で少女の遺体が見つかったため、医院の表の監視カメラの映像を預かりたいとのことで、ジェリーは快く応じます。しかしその後、昨晩の映像を確認したジェリーはがく然。監視カメラの映像には、午後8時5分に助けを求めるように呼び鈴を鳴らす、亡くなった少女の姿が映っていたのでした。
 
 それ以来、ジェリーは
「あの時ドアを開けていれば、彼女は助かったはず・・・」
と、自責の念に駆られるようになっていきます。その後の捜査でも少女の身元は分からず、最終的には地元の無縁仏に埋葬されることになりますが、それを聞いたジェリーは、
「せめて彼女の名前だけでも知りたい・・・」
と、独自に聞き込み調査を始めてしまうのでした・・・。
 
 自分が応答を拒んだがために、結果的に命を落としてしまった少女。そのことに深く心を痛めた主人公の医師が、自分の足でその夜の真実に迫っていく様子が、サスペンス特有の緊張感と共に描かれていくのが印象的です。
 
 ただ一方で、その展開はかなり単調というか一本調子で、観ていて思わず眠くなってしまいそうでもあります。終わり方もかなり消化不良で、
「・・・えっ、そんな感じ?」
と思ってしまうかも知れません。
 
 本格ミステリーともまた少し違う、使命感に突き動かされるサスペンスを、是非チェックしてみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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