At the terrace テラスにて | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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じわじわ来る面白さ。猛毒注意の上流階級コメディ。
 
2016年11月5日公開
監督:山内ケンジ
出演:石橋けい・平岩紙・古屋隆太 他
 
【賛否両論チェック】
賛:上流階級の人間同士の何気ない会話の中に、次第に爆弾発言が放り込まれていくうち、徐々に人間性が露呈していく様が、おかしくて笑ってしまう。
否:悪く言うと、ただ話しているだけの内容なので、惹かれないと退屈してしまうこと請け合い。お色気シーンも少しあり。
 
ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 パーティーが終わった後のテラスを舞台に繰り広げられる、大人達のシチュエーション・コメディです。
 
 物語の舞台は、郊外にあるであろう、とある邸宅のテラス。先程まで開かれていたパーティーが終わり、ゲストが次々と帰宅する中、遅れて来ていた会社員・田ノ浦(師岡広明)は、1人テラスで夜風に当たっていました。するとそこへ、美しい女性・斉藤はる子(平岩紙)が通りかかります。何気なく会釈をした後、去っていくはる子でしたが、独り残った田ノ浦は深いため息をつくのでした。そんな田ノ浦に、邸宅の主の添島専務の妻・明美(石橋けい)が声をかけてきます。田ノ浦は彼女から、はる子がパーティーでスピーチをしていた斉藤太郎の妻だと聞かされるのでした。
 
 その後明美は、やって来た添島(岩谷健司)に促され、帰るゲストの見送りへと向かい、田ノ浦の下には斉藤雅人(岡部たかし)という会社員が挨拶にやって来ます。以前別のパーティーであっていたという雅人でしたが、あいにく田ノ浦には全く記憶がありません。するとそこへ、斉藤太郎(古屋隆太)とはる子の夫妻も到着。田ノ浦は太郎から、雅人がかつて太っていたが、病気で激ヤセしたことを聞かされ、覚えていないことに納得します。その後話題は、何故かはる子の“白い腕”になるのでした。
 
 やがて、見送りが終わった添島夫妻も合流しますが、話題は引き続いてはる子の美しさに。謙遜するはる子を明美を誉めますが、次第にどこか言い争いの雰囲気が漂い始めてしまいます。そこから話題は、次第にあらぬ方向へと行ったり来たりするのでしたが・・・。
 
 雰囲気としては、子供のケンカの謝罪に行った夫婦と、相手夫婦の奇妙な空気間を描いた「おとなのけんか」に近い感じでしょうか。パーティーの後のテラスを舞台に、残った6人の男女(後に7人)が織り成す何気ない会話の端々に、猛毒や爆弾、地雷が放り込まれ、思わず笑ってしまいます。
 
 最初はさざ波も立たなかったテラスの雰囲気が、次第に独特の緊張感に包まれていくのが、何とも言われぬ面白さを駆り立てていきます。
 
 言ってしまうと、ただただ話しているだけの展開なので、好みが合わないと非常に退屈してしまうかも知れませんが、不思議とハマる大人のコメディを、是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※平岩紙さん・・・本作では、〝腕が白い”と話題になる斉藤はる子役。最近の映画では、中川翔子さん主演の特撮映画「ヌイグルマーZ」や、大島美幸さんが中年男性に扮した「福福荘の福ちゃん」、そして綾瀬はるかさん主演の「本能寺ホテル」等にも出演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>B
 
 
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