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静寂の中に潜む緊迫感。はみ出し者が挑んだ危険な潜入捜査。
 
2017年2月28日公開
監督:ダニエル・ラグシス
出演:ダニエル・ラドクリフ
トニ・コレット 他
 
【賛否両論チェック】
賛:FBIで干されていた主人公が、その能力を活かして潜入捜査を遂行していく姿に、観ていてハラハラさせられる。意外な犯人像にも驚かされる。
否:過激思想の描写は、人によっては嫌悪感を抱きそう。展開も淡々としているのが、たまに傷。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・暴力シーンあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
テロ計画を阻止するためにネオナチ組織に潜入した、FBI捜査官を描いた実話です。主演はダニエル・ラドクリフ。
 
 白昼のワシントンDC。警備員を装った男達が、1台の車を町中に停め、その場を後にします。男達は人気(ひとけ)のない駐車場へと移動し、その中の1人が促されるままに、携帯で爆弾の起爆装置へと電話をかけます。ところが爆発は起こらず、隠れていたFBI捜査官達が、一斉に男を取り押さえるのでした。実はこの一件は、FBIが仕組んだおとり捜査。実行犯の男・ウスマンは逮捕されますが、取り調べではなかなか口を割りません。そこで投入されたのが、同僚からは〝インテリ”と笑われている若手捜査官・ネイト(ダニエル・ラドクリフ)でした。彼は巧みな話術でウスマンに共感し、情報を引き出すことに成功します。
 
 その後に行われた捜査会議。そこで明らかにされたのは、セシウム6缶が国内に密輸されたという事実でした。幸いにも交通事故の現場から2缶が発見されますが、残りの4缶は行方不明のままで、FBIはテロに使われる可能性があるとして、極秘裏に行方を追っているのでした。ネイトもこの捜査会議に出ていましたが、その会議後、ネイトは国内テロ課の女性捜査官・アンジェラから声をかけられます。アンジェラはネイトを自室へと案内すると、持論を展開。彼女いわく、テロを計画しているのはイスラム原理主義組織ではなく、国内の白人至上主義者で、その中でも最も怪しいのは、インターネット上のテレビ番組で白人至上主義を掲げる男、ダラス・ウルフだとのこと。ウスマンの取り調べでネイトの資質を見抜いていたアンジェラは、彼に組織への潜入捜査を持ちかけます。始めは固辞していたネイトでしたが、そんな彼をアンジェラは
「潜入捜査は相手を制圧することじゃない。状況をコントロールすること。」
と説得し、ネイトは最終的に承諾するのでした。
 
 文字通り命懸けの捜査とあって、その後ネイトはアンジェラによって、イラク帰りの軍人を装うための猛特訓を受けます。組織が必要としている人物に成りすますため、薬品会社を開業したように装ったネイトは、やがて情報提供者からの紹介で、ネオナチ活動家のヴィンスへと近づきます。やがてネイトは、その対話術でヴィンスの信頼を得て、少しずつ彼らの情報網へと潜り込んでいくのでしたが・・・。
 
 FBIにあって“インテリ”と揶揄され、はみ出し者となっていたネイトが、理解のある上司と出逢い、その対話能力で潜入捜査へと挑む姿が、淡々とした中にも緊迫感満載で描かれていきます。同時に、何気ない日常に潜む危険な思想の数々に対する、自戒的な意味合いも含まれ、思わず考えさせられてしまいます。
 
 また、あまり言うとネタバレになってしまいますが、サスペンスとしても良質で、クライマックスの意外な犯人像にも、驚かされます。
 
 人によっては嫌悪感を抱きそうな過激思想団体の描写も多いので、好き嫌いは分かれそうですが、実際に起きた事件の顛末を是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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