フライト・クルー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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強引だが感動的。熱血パイロットの成長物語!!

 

2017年1月31日公開
監督:ニコレイ・レベデフ
出演:ダニーラ・コズロフスキー
ウラジミール・マシコフ 他

 

【賛否両論チェック】
賛:腕は確かだが未熟な主人公が、教官や恋人との関わり合い、そして大災害に直面した現場での戦いを通して成長していくのが印象深い。ラストも思わず感動させられる。
否:主人公達が際どいところで都合よく助かっていくのはお約束。展開もかなり無理があるか。

 

ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・死亡シーンが多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも

 

 

 ロシア映画です。はみ出し者の若手パイロットが、熱血教官や恋人のパイロットとの出逢いを通して成長し、大災害への救助へと飛び込んでいきます。

 

 主人公のアレクセイ・グシチンは、元々空軍のパイロットでした。ある日のこと、彼は災害の支援物資と孤児へのオモチャを積んだ貨物機の操縦をすることになりますが、荷物の積み込みをしているところへ、上官の大佐がやってくると、自身の結婚式に乗る車も積むよう命令されてしまいます。積載過剰だと渋っていたアレクセイでしたが、やがて彼の予想は的中し、貨物機は飛行中に嵐に巻き込まれてしまい、飛行困難に陥ってしまうのでした。同乗していた大佐からは、
「支援物資とオモチャを捨てればいいだろう!!」
と命令されますが、正義感の強いアレクセイは、この命令を無視して大佐の車を投棄し、貨物機はなんとか難を逃れます。しかしアレクセイはこの一件が引き金となり、除隊させられてしまうのでした。

 

 その後アレクセイは、民間の航空会社のパイロット試験を受けていました。とある航空会社の試験で、アレクセイは鬼教官のジンチェンコと出逢います。腕は確かだが反抗的な態度をとるアレクセイに対し、ジンチェンコはシミュレーターの難易度を上げるよう指示し、自身でも達成不可能なレベルの試験を課します。結果的にアレクセイは、失敗してしまうのでした。落胆しながら帰路に着いたアレクセイは、駐車場で車を出せなくなっている女性、アレクサンドラ・クズミナを見かけます。声をかけ、縁石を乗り越えて車を出してあげたアレクセイは、アレクサンドラの車で送ってもらうことに。その車中でアレクセイは、先ほどの航空会社から合格の連絡を受けるのでした。

 

 初出勤日、実はアレクサンドラも同じ会社のパイロットだと知ったアレクセイ。彼の教育係はジンチェンコでしたが、乱暴な操縦と軽率な言動をとるアレクセイに対し、ジンチェンコは厳しい言葉をかけるばかりでした。ところがある時、嵐の中でジンチェンコが見落とした別の機にアレクセイが気づき、早い対応でニアミスを回避するという事件が起こり、ジンチェンコの彼への見方も少しずつ変わっていきます。一方私生活では、アレクセイはアレクサンドラと恋仲になっていました。そんなある日のこと、機内で客室乗務員に対して傍若無人に振る舞う要人に我慢出来なくなったアレクセイは、ジンチェンコの制止を振り切って操縦席を離れ、ついつい殴り合いのケンカを起こしてしまうのでした。

 

 この一件でジンチェンコは責任を問われ、1ヶ月間チャーター機の操縦を命じられます。ジンチェンコは副操縦士にアレクセイと、彼とケンカ別れしたばかりのアレクサンドラを選び、客室乗務員達を連れて目的地へと向かいます。ところがその途中、近くの火山の島・カウー島で大地震が起きたとの一報が入り、近くにいたアレクセイ達は、急きょ救助へと向かうことにするのでしたが・・・。

 

 お調子者で血の気は多いが、正義感溢れる優秀なパイロットのアレクセイが、堅物だが一本気な教官・ジンチェンコや、男社会のパイロットの世界で孤独に戦う恋人・アレクサンドラと出逢い、時にぶつかり合いながらも、困難を克服していく中で成長していく姿が印象的です。

 

 また、多くの人の命を背負って飛ぶ旅客機のパイロットだからこその、ミスの許されない瞬時の判断や、時として非情な決断を下さなければいけない瞬間等、アレクセイが直面するシビアな現実にも、思わず考えさせられます。それだけに、クライマックスはかなり感動的です。

 

 展開はかなりのご都合主義で、
「いやいや、それは出来すぎでしょ!!」
と思わずツッコミたくなるようなシーンもありますが、良質なディザスター・ムービーですので、是非ご覧下さい。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>

 

 

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