ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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これぞ至極のサスペンス。疑惑の事件の真相とは。
 
2017年2月18日公開
監督:アンディ・ゴダード
出演:パトリック・ウィルソン
ジェシカ・ビール
ヘイリー・ベネット 他
 
【賛否両論チェック】
賛:同時期に起きた2つの事件の真相が見えそうで見えず、次第に明らかになる真実に驚かされる。推理小説の王道的な展開が魅力。
否:似たようなシーンが多いので、推理小説等が好きでないと、退屈してしまうかも。
 
ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 妻に殺意を抱いた作家が、妻が不審な死を遂げた男の事件と出逢うサスペンスです。主演は「死霊館」シリーズのパトリック・ウィルソン。
 
 雪の夜に賑わいを見せる、とある映画館。書店を経営するマーティン・キンメル(エディ・マーサン)は、「バターフィールド8」のチケットを買って入場すると、顔馴染みの青年・トニーに声をかけ、席へと着きます。しかしその後、目立たないように抜け出したキンメルは、停めておいた車へと戻り、発車させるのでした。
 
 翌朝、とあるバスターミナルへと駆け込んでくる、建築家で小説家でもある主人公、ウォルター・ストックハウス(パトリック・ウィルソン)の姿がありました。彼の妻・クララ(ジェシカ・ビール)が、母親の容態が良くないということで、急きょバスで地元へと向かうことになり、その見送りに来たのでした。しかし車で送ろうと提案するウォルターに対し、クララは、
「バスが好き。考え事が出来るから。」
と告げると、乗り場へと向かってしまいます。その言葉に象徴されるように、2人の仲は冷えきっており、ウォルターは精神疾患も抱えるクララの世話に、半ば嫌気がさしているのでした。そんな中で迎えた週末、2人は自宅でパーティーを開きますが、そこでウォルターは友人のマーサの紹介で、歌手のエリー・グレイス(ヘイリー・ベネット)と出逢います。ところがその様子を遠目に見ていたクララは、すぐに浮気を疑うようになり、ウォルターとクララの間にはさらに距離が出来てしまうのでした。
 
 一方その頃、妻の葬儀を済ませたキンメルの下には、彼の犯行を疑う地元の刑事・コービー(ビンセント・カーシーザー)が張りついていました。そんなある日のこと、ウォルターは地元の新聞で、
「バスの休憩所で夫人が惨殺され、キンメル氏が犯人の情報提供を求めている。」
という記事を目にし、思わず切り抜いてスクラップブックに加えます。その後もウォルターの浮気を疑うクララのヒステリーは続くようになり、遂には自殺未遂をも図ってしまいます。一命はとり止めますが、ウォルターもクララとのいがみ合いに疲れてしまい、
「彼女さえいなければ・・・」
という良からぬ考えが頭を巡るようになってくるのでした。そしてある時、母親が危篤との知らせを受けたクララが夜行バスで帰省した翌朝、鉄橋から転落して死亡しているのが発見されるのでしたが・・・。
 
 精神的に不安定な妻に対し、殺意を覚えたウォルターと、結果として命を落とした妻・クララ。そして同じような状況下で妻が殺害された男・キンメルの事件。本作で核となるのは、この2つの事件において、「本当に夫が殺したのか?」という点です。二転三転する推理や供述の果てに辿り着く真実は、さながら推理小説のようで、納得です。
 
 難点を挙げるとすると、どうしても似たようなシーンや展開が続くので、推理モノとかが好きでないと、あまり興味を惹かれないかも知れません。
 
 何はともあれ、まさに本格的なサスペンスの王道を行く作品です。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※ヘイリー・ベネット・・・本作では、主人公が心惹かれる歌手のエリー・グレイス役。最近の映画では、エミリー・ブラント主演のミステリー「ガール・オン・ザ・トレイン」での行方不明となる女性役や、デンゼル・ワシントン主演の西部劇「マグニフィセント・セブン」での未亡人役のほか、4月には全編一人称視点で描かれたアクション「ハードコア」にもヒロイン役で出演されています。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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