WE GO ON 死霊の証明 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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哀しいホラー。恐ろしくも切ない真実と、主人公の決断。
 
2017年2月7日公開
監督:ジェシー・ホーランド
アンディ・ミットン
出演:アネット・オトゥール
クラーク・フリーマン 他
 
【賛否両論チェック】
賛:始めは死後の世界を知ろうとしていた主人公が、次第に恐ろしい体験へと巻き込まれていく過程が、恐怖の中にも哀しさを感じさせる演出で描かれていくのが印象深い。
否:急に驚かせる演出が多いので、ホラーが苦手な人には向かない。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり
 
 
 死を恐れる主人公が、〝死後の世界”を証明してくれる者に賞金を懸けたのが引き金となり、身の毛もよだつ恐怖を体験していきます。
 
 主人公のマイルズ・グリッサムは、自動車を運転している最中にハンドルもブレーキも効かなくなるという悪夢を見て、目を覚まします。実は彼は、幼い頃に父を亡くしたことがきっかけとなり、運転や高所等、危険を伴うありとあらゆるものへの恐怖症を患っていました。普段は通販番組等のビデオ編集を仕事をしており、職場と自宅をバスで往復するだけの生活を送っていたマイルズでしたが、彼はある日意を決して、新聞の広告を出すことにします。その内容は、
「自分に〝死後の世界”があるということを照明してくれたら、3万ドルの賞金を出す。」
というものでした。
 
 広告を出したその日の夕方、マイルズの自宅へ、広告を見て心配になった母親のシャルロットがやって来ます。そんなシャルロットにマイルズは、叔母が残した遺産を広告費と賞金で全額使ってしまったことを、詫びるのでした。呆れながらも理解を示そうとするシャルロットに、マイルズは広告の成果を見せます。応募は実に1067名。そのほとんどが一目で分かる偽物か、宗教の勧誘の類でしたが、マイルズはその中で有力だと思われる3名を、既に絞り込んでいるところでした。今後その3人に会うというマイルズに対し、心配で仕方がないシャルロットは、同行することを決めます。
 
 まず最初に会ったのは、大学教授のエリソン。彼に事前に考えさせられた、〝幼少時代に1番怖かった場所”として、マイルズは通っていた小学校を挙げます。その学校ではマイルズが通っていた頃に、同級生がロッカーの中で殺害されるという事件が発生していました。そこでエリソンは、マイルズ・シャルロットと共に学校を訪れると、マイルズを当時遺体が発見されたロッカーへと向かわせます。するとそこで、マイルズは殺害された少年の霊と遭遇し、悲鳴を上げて逃げ帰ってきます。ところが、エリソンを信じようとするマイルズをよそに、シャルロットは幽霊役を演じていた少年を捕まえてくると、エリソンの嘘を暴いてしまうのでした。
 
 残る2人も似たようなもので、霊媒師のジョセフィナは理解出来ない不可解な言動を繰り返しており、実業家のエリックは事前に屋敷に仕掛けをしようとしていることが発覚します。失意に暮れるマイルズでしたが、そんな彼の下へ1本の電話がかかってきます。電話の主・ネルソンは、
「お前はもう、柱時計の中に女の霊を見ている。」
と、謎めいた言葉を発します。その言葉の意味を察したマイルズは、前日に編集していた通販番組の映像を見直します。すると、セットの隅に置かれていた柱時計の中に、ネルソンの言った通りの女性の霊が映り込んでいるのでした・・・。
 
 死への漠然とした恐れから、死後の世界の存在を知ろうとする主人公が、次第に恐ろしくも哀しい領域へと足を踏み入れて行く様が、ホラー映画特有の演出が満載で描かれていきます。
 
 同時に、そんな主人公の身を案じ、必死で守り抜こうとする母親の姿も、また印象に残ります。
「子を守るためなら、母親は何でもする。」
そんな母の言葉が、非常に切なく響きます。
 
 ホラー映画が大丈夫な方であれば、観ておいて損はない作品といえそうです。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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