東京ウィンドオーケストラ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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笑えてなんだか温まる。ほんわかドタバタコメディ!!
 
2017年1月21日公開
監督:坂下雄一郎
出演:中西美帆・小市慢太郎・松木大輔 他
 
【賛否両論チェック】
賛:ひょんな勘違いから素人オーケストラを招いてしまった役場の職員が、なんとかそのまま乗り切ろうと奮闘するドタバタ劇が、笑いを誘う。主人公達のどこか憎めないキャラクターも魅力的。
否:展開はかなりゆったりとしているので、少し眠くなってしまうかも。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 名前が酷似していたことから、有名オーケストラと間違われて屋久島へと招待されてしまった素人オーケストラが巻き起こす、ドタバタコメディです。主演は中西美帆さん。
 
 主人公は、屋久島の町役場の職員・樋口詩織(中西美帆)。データの集計に追われる代わり映えのしない毎日を送っていた彼女は、その日も上司で不倫相手でもある田辺(松木大輔)から、仕事上のミスを指摘され、ふくれっ面をしていました。
「そろそろ、迎えに行く時間じゃないの!?」
と言われ、渋々席を立つ樋口。その頃、商工観光課の橘(小市慢太郎)は、窓に有名楽団である「東京ウィンドオーケストラ」のコンサートのポスターを貼り、ご機嫌でした。それもそのはず、その日は橘がずっとファンだった「東京ウィンドオーケストラ」が、屋久島へとやって来る日。この企画をずっと提案し続けてきた橘にとっては、待ちに待った日なのでした。そんな橘に半ば呆れながら、樋口は港へとオーケストラを出迎えに向かいます。
 
 一方、鹿児島から高速艇に乗り、屋久島へ到着したオーケストラの面々。しかしその人数は10人と少なく、年齢や性別もバラバラでした。実は彼らは「東京ウィンドオーケストラ」とは全く関係のない、足立区のカルチャースクール「東京ウインドオーケストラ」の生徒達。〝イ”の一文字違いで樋口が間違えて連絡を取ってしまったのでしたが、そうとは知らない樋口は人数が少ないことに驚きながらも、彼らをバスに乗せます。樋口の意に反し、ちゃっかり屋久杉も見学した団員達は、一路宿泊先のホテルへ。その豪華さに驚きながらも、屋久島の夜を満喫するのでした。
 
 翌朝、役場の職員達との顔合わせを終えた団員達は、田辺から
「少ないですね。大丈夫ですか?」
と嫌味を言われ、ついつい
「聴いてもらえれば分かります。楽しみにしていて下さい!!」
と、啖呵を切ってしまいます。ところがその直後、コンサート会場のホールで待機していた彼らは、壁に貼ってあった貼り紙を発見し、樋口達が勘違いをしていることに気がつくのでした。ギャラも新しい楽器に使ってしまったため、今さら
「間違いでした・・・」
と白状することも出来ず、団員達は密かに逃走を図ります。一方、偶然真相に気づいてしまった樋口も、逃げた団員達の後を自転車で追いかけるのでしたが・・・。
 
 オーケストラの名前を間違えてしまう辺りは、どことなく「オケ老人!」を連想させる設定ですね(笑)。際どい勘違いから、全然違う素人オーケストラを呼んでしまった主人公が、絶体絶命のこのピンチをどう乗り切ろうとするのか、そのドタバタっぷりに、思わずクスッと笑ってしまいます。樋口さんのツッコミのような冷静な発言の数々が、かなり的確です(笑)。
 
 同時に、〝有名オーケストラとして演奏する”という、一見すると絶対不可能な事件に巻き込まれた素人団員達の奮闘ぶりも、コミカルな中に熱いものも感じられて、ステキです。
 
 雰囲気や展開はかなり静かで淡々としているので、惹かれないと眠くなってしまうかも知れませんが、屋久島を舞台に巻き起こるドタバタ劇の一部始終を、是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※中西美帆さん・・・本作の主演のお方。最近の映画では、「ソロモンの偽証」での保健の先生役や、「喰女 -クイメ-」で市川海老蔵さん演じる主人公と浮気する若手女優役が有名なところですが、他にも「セカンドバージン」「永遠の0」「神様のカルテ2」にも出演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>B
 
 
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