トッド・ソロンズの子犬物語 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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かなりブラック。淡々と切り取られる人間模様。
 
2017年1月14日公開
監督:トッド・ソロンズ
出演:キートン・ナイジェル・クック
グレタ・ガーウィグ 他
 
【賛否両論チェック】
賛:ちょっと変わった飼い主達が巻き起こす人間模様がシュールで、思わず笑ってしまう。
否:ストーリーそのものはかなり淡々と進み、なおかつ笑いもシュールなので、惹かれないと眠くなること必至。汚物のシーンなんかも、かなりリアル。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・汚物のシーン等がかなりあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 1匹のダックスフンドを通して、次々に変わる飼い主の人間模様を描く群像劇です。
 
 ガンを患い、塞ぎがちな少年・レミ。そんな彼を喜ばせようと、ある日父親のダニーが、保護施設から1匹のメスのダックスフンドを引き取ってきます。レミはその犬を“ウィンナードッグ”と呼んで可愛がりますが、ヤンチャなウィンナードッグはしつけもままならず、ダニーは手を焼くばかり。そしてウィンナードッグが来てからしばらく経ったある日、ダニー達両親がヨガに出かけている最中、レミはウィンナードッグと家中で大騒ぎをした挙げ句、シリアルバーを食べさせてしまい、下痢をしてしまったウィンナードッグの粗相によって、部屋中が汚れてしまいます。とうとう我慢の限界が来てしまったダニーは、ウィンナードッグを安楽死させるために、動物病院へと連れていってしまうのでした。
 
 動物病院で安楽死直前だったその犬は、不憫に思った職員の女性・ドーンによって、彼女の家へと連れて帰られます。ドーンは“ドゥーディ”と名付けて、これを可愛がります。そんなある日、スーパーに立ち寄ったドーンは、かつての友人・ブランドンと再会。ずっと片想いをしていたブランドンに心惹かれた彼女は、
「これからオハイオに行く。」
というブランドンについていくことを決め、荷物をまとめると、ドゥーディと共にブランドンの車へと乗り込むのでした。
 
 その途中、2軒の家へと立ち寄ったり、ヒッチハイクのメキシコ人を乗せたりしながら、辿り着いたのはブランドンの弟夫婦・トミーとエイプリルの家でした。そこでブランドンはトミーに、酒浸りだった父親が亡くなったことや、父親の兄弟は誰も相手にしてくれなかったことを告げます。旅の目的が、父の死を告げることだったと知ったドーンは、落ち込みながらもドゥーディを可愛がってくれるトミーとエイプリルに心を動かされ、彼女を置いていくことを決めるのでした。
 
 その後もそのダックスフンドは、幾人もの飼い主の下で、数奇な運命を辿るのでしたが・・・。
 
 1匹のダックスフンドの半生を通して、行く先々で出逢うヘンテコな飼い主達の巻き起こす人間模様が、妙におかしくて笑ってしまいます。子供に“避妊”の解説をしたりする母親や、ひたすらに“もし・そうなら”を乱発する脚本家崩れの大学講師等々、笑いのポイントはかなりシュールなので、好みは分かれそうですが。
 
 ダックスフンドはメチャメチャ可愛いんですが、それにそぐわない内容で、それがまた奇妙な笑いを誘います。
 
 笑うに笑えない。でもクスッと笑ってしまう。そんなブラックユーモア満載のコメディです。是非チェックしてみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>B
 
 
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