特捜部Q Pからのメッセージ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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悲劇を暴いた過去からの手紙。上質なハードボイルド・ミステリー!!
 
2017年1月28日公開
監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:ニコライ・リー・カース
ファレス・ファレス 他
 
【賛否両論チェック】
賛:過去の事件がきっかけで、現在の誘拐事件が明らかになり、刑事達が驚がくの真実へと突き進んでいく様に、観ていてハラハラさせられる。展開も推理小説のような緊迫感がかなりあるので、ミステリー好きは必見。
否:動機の部分はやや説得力に欠ける感がある。宗教色も少しあるか。
 
ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殺害シーンは結構グロいかも
アクションシーン・・・ほんの少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも
 
 
 人気ミステリーシリーズの第3弾です。過去の誘拐事件から発覚した、新たな誘拐事件の捜査を通して、刑事達が驚がくの真実に辿り着きます。
 
 コペンハーゲン警察で、未解決事件を担当する部署・特捜部Q。刑事・アサドの下へ、1通の古びた手紙が届けられます。海岸で見つかったボトルに入っていたというその手紙は、かなり年月が経っていると見られ、文字はほとんど判別出来ない状態になっていました。しかしアサドは、その手紙の端に大量の血痕が付着していることに気がつき、早速鑑識に回してもらうと同時に、相棒であるカールに連絡を取るのでした。ところが現在のカールは、精神を病んでしまい長期休暇中で、なかなか連絡がつきません。それでもアサドは強引にカールの家を訪れると、散歩をしながら彼を励まし、再び特捜部Qへと呼び戻すのでした。
 
 鑑識の結果、手紙は書かれてから6~7年ほど経っており、文字には船用のオイルが使われていました。特捜部Qのアサドとローサは、その内容を詳しく探り、どうやら誘拐された「P」のイニシャルで始まる“エホバの証人”の子供が、助けを求める手紙を出したようだということを読み解きます。そしてそのキーワードからカールとアサドは、かつて行方不明になった少年・ポウルの存在を突き止めるのでした。当時ポウルは、弟のクレドゥフと共に行方不明となっており、その後クレドゥフだけが発見されていました。カールとアサドは現在のクレドゥフの下を訪れ、
「昔誘拐され、ポウルだけが殺害された。」
という証言を引き出すのでした。
 
 ところがその直後、特捜部Qへ新たな事件発生の報告が入ります。それは幼い姉弟が車で連れ去られる現場を目撃したという通報がきっかけでしたが、両親からの捜索願いはなく、イタズラかも知れないと思われました。それでもカールとアサドは、地元刑事のリーサの協力の下、その地域で幼い子供を持つ家庭をしらみ潰しに当たり、農家のイリーアスの2人の子供達が被害に遭ったのではないかとにらみます。イリーアスの一家は、宗教団体“神の弟子”の信者であり、翌日はその団体の祭日とされていた日。実はポウルの事件も、エホバの証人の祭日の前日に起きていたほか、ローサの調べでもう1件、過去に同様の誘拐事件が確認されたことから、カールは同一人物による犯行との見方を強めるのでしたが・・・。
 
 偶然発見された過去からのメッセージが発端となり、見逃されるところだった現在進行形の事件が発覚。その事件を追ううちに、主人公達が身の毛もよだつ真実へと辿り着いていくという、まさにハードボイルドを地で行くような、ミステリー好きにはたまらない展開です。
 
 ただその割には動機がやや弱いというか、腑に落ちない印象がしてしまうのも、また事実です。宗教的な価値観もあるので、納得出来るかどうかは観る人を選びそうです。
 
 とはいえ、上質なミステリーであることは確かですので、好きな方は是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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