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やや退屈な前半と、たたみかける怒濤の後半。謎が謎を呼ぶ男の正体とは。
 
2017年1月21日公開
監督:ギャビン・オコナー
出演:ベン・アフレック
アナ・ケンドリック
J・K・シモンズ 他
 
【賛否両論チェック】
賛:天才的な頭脳と超人的な強さを持ち合わせる主人公の活躍が、非常に痛快。“異質”を忌み嫌う大勢への批判的意味合いもあり。
否:前半の会計士のシーンは、やや退屈かも。展開もかなりのご都合主義で、下手をすると興ざめしてしまいそう。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 表の顔は天才的な会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋という、2つの顔を持つ謎の男を描いたサスペンスです。主演はベン・アフレック。
 
 とある小さな公認会計士の事務所「ZZZ会計事務所」。会計士のクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は、農家の夫婦から税金対策の相談を受けていました。クリスチャンは夫婦からの話もそこそこに、妻がつけている首飾りに注目。売ったりもしていると聞き、いつも製作をしている居間を副業の事務所として申告することで、控除の対象にすることを提案します。その後もクリスチャンは、夫婦の車を事業用車とする等、様々なアドバイスをするのでした。
 
 ところ変わって、財務省の局長、レイモンド・キング(J・K・シモンズ)に呼ばれた、分析官のメディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)。レイモンドはメディナに、
「経歴は申し分ないのに、どうして捜査官にならないのか?」
と質問します。メディナは、
「今の仕事が好きで、性に合っている。」
と答えますが、実はレイモンドは本当の理由を知っていました。メディナは自身の経歴を偽っており、本当は素行不良で殺人未遂の前科もある彼女に、レイモンドは
「1ヶ月以内に、ある男の正体を突き止めるか、本当の経歴を公表されるかだ。」
と告げるのでした。その後レイモンドは、メディナに何枚もの写真を見せます。それは世界各国の要人やテロ組織の取引を隠し撮りしたものでしたが、問題はそのいずれの写真にも、同一人物と見られる男が写り込んでいることでした。レイモンドいわく、男は“会計士”と呼ばれ、世界の大物危険人物逹の資金洗浄に暗躍しているとのこと。かくしてメディナはその男の正体を探るという、雲をつかむような任務に挑むことになります。
 
 一方、“その男”であるクリスチャンは、家電販売から急成長し、現在は義足や義手の開発を行っている大手企業「リビング・ロボ社」からの依頼を受け、社の最高財務責任者(CFO)・シルバーバーグ(ジェフリー・タンバー)と顔を合わせていました。なんでも経理の女性が、使途不明金があると言い出したとのことで、クリスチャンは早速翌日から丸1日かけて、15年分の帳簿を確認し、6000万ドルにも及ぶ大金が消えていることを突き止めます。その過程で彼は、使途不明金に気づいた女性、デイナ・カミングス(アナ・ケンドリック)と出逢うのでした。ところが、いざ本格的な調査を始めるという段階になって、シルバーバーグが薬の過剰摂取で突然亡くなってしまいます。社長のブラックバーン(ジョン・リスゴー)は、
「彼が長年飲んでいた薬の量を間違えるわけがない。自殺だ。」
と言い残すと、クリスチャンに一方的に調査の打ち切りを告げるのでした。そんなシルバーバーグの死を不審に思うクリスチャンでしたが、その直後、彼とデイナの下に、謎の刺客達が送り込まれてくるのでした・・・。
 
 前半は、天才的な会計士の顔を見せるクリスチャンが、企業の不正を暴く様が描かれていきます。ただちょっと天才すぎて、会話になかなかついていけないので、少し退屈してしまうかも知れません(笑)。
 
 その分後半は、本性を現してきた敵との息詰まる戦いが、主人公の圧倒的な強さと共に痛快に描かれます。ただ展開はかなりのご都合主義で、
「いやいや、そんな馬鹿な・・・」
と思ってしまうシーンもあります(笑)。
 
 それでも、意外な人同士が意外なところでつながっていたり、“異質なもの”を恐れる考え方への批判も織り込んだ、上質なサスペンスに仕上がっています。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※アナ・ケンドリック・・・本作ではヒロインのデイナ役。最近の映画では、アカペラ部の活躍を描いた「ピッチ・パーフェクト」での主演や、「イントゥ・ザ・ウッズ」でのシンデレラ役等が有名なところです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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