ドクター・ストレンジ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「死があるからこそ、人生は輝く。」人間の本質に迫る異色のヒーロー!!
 
2017年1月27日公開
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
レイチェル・マクアダムス
キウェテル・イジョフォー 他
 
【賛否両論チェック】
賛:映像が非常に革新的で、なおかつ幻想的なので、その迫力に思わず圧倒される。傲慢だった主人公が、使命に目覚めていく姿も、ヒーローらしくてカッコイイ。
否:“魔術=何でもあり”と思ってしまうと、途端に興ざめしてしまいそう。映像もかなりグルグルするので、酔いやすい人は要注意。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・手術シーンや殺害シーンが結構あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも
 
 
 マーベル最新作です。魔術に目覚めた天才外科医の活躍を描きます。主演はベネディクト・カンバーバッチ。
 
 主人公は、天才神経外科医のスティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)。医師としては神がかった腕前を持っていましたが、傲慢さがたまに傷の彼。その日も彼は、頭を撃たれ、緊急救命室のニックが脳死と判断した患者が、実は鉛中毒で脳機能が麻痺しているだけだと見破りますが、上から目線の物言いばかりで、旧友のクリスティーン(レイチェル・マクアダムス)からは、たしなめられてばかりでした。数日後、パーティーに出席するために、愛車で山道を走っていたスティーブンは、電話で患者のカルテの連絡を受けていましたが、その途中で送られてきたMRI画像に気をとられた瞬間、事故を起こしてしまい、崖から車ごと転落してしまうのでした。
 
 次にスティーブンが気がつくと、そこは病院のベッドの上で、両手は11本ものボルトで固定されていました。クリスティーンによると、発見が遅れたために神経の修復が出来なかったとのことで、スティーブンはがく然としてしまいます。その後、懸命なリハビリにも関わらず、スティーブンの両手の指は思うように動かず、自分の名前すら満足に書けません。あらゆる権威の医師に当たるも、手術は無理だと断られ、失意に暮れるスティーブンは、心配して訪ねてくれるクリスティーンにも、ついつい辛く当たってしまい、やがてクリスティーンも愛想を尽かして去っていってしまうのでした。
 
 そんな中、下半身不随の重傷から歩けるようになったという男の話を聞いたスティーブンは、いてもたってもいられず、その男・パングボーンを訪ねます。するとパングボーンが明かしてくれたのは、ネパール・カトマンズにある“カマー・タージ”という場所。しかしパングボーンは最後に、
「高くつくぞ。金じゃない。」
という、謎めいた言葉を残すのでした。その後、カトマンズへと向かったスティーブンでしたが、カマー・タージはなかなか見つからないまま、路地裏で追いはぎに囲まれてしまいます。するとそこへ、謎の男・モルドー(キウェテル・イジョフォー)が助けに入ります。実はこのモルドーこそが、カマー・タージの高僧であるエイシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)の弟子でした。かくしてカマー・タージへと辿り着いたスティーブンでしたが、彼を待っていたのは、彼自身の常識を超越した魔術の世界でした・・・。
 
 この映画を語る際、まず出てくるのが“とにかく映像がスゴい!!”ということでしょうか。上が下になったり、右が左になったりするのは序の口で、ビルが幾何学模様に変形し始めたかと思うと、ビル街や道路まで空間がねじ曲がって変形していく様子に、観ていて圧倒されてしまいます。それでいて、戦いの中での描写とはいえ、どこか美しさも保っているのが印象に残ります。逆にいうとかなり酔いそうな映像なので、酔いやすい方は注意が必要です。
 
 天才医師であるがゆえに、いつも傲慢で上から目線だった主人公が、“神の手”を失うという絶望の縁に落とされ、やがて“魔術”という、自分とは対極にあったものと出逢います。当然始めは受け入れられずにいたものの、次第にその本質を受け入れ、必死に実践を重ねるうちに、その使命に目覚めていく様が、どこか切ない中にもカッコよさがあります。
 
 魔術で戦う様子には、
「何でもありじゃん!!」
と思わずツッコミたくもなりますが(笑)、子供から大人まで楽しめる、そんな作品に仕上がっています。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※マッツ・ミケルセン・・・本作では、悪に染まってしまう魔術師・カエシリウス役。最近の映画では、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」でのヒロインの父親役や、西部劇の「悪党に粛清を」での主演等が有名なところです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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