パーフェクトマン 完全犯罪 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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まさに毒を食らわば皿まで。悪事を重ねた男の行く末とは。
 
2017年1月21日公開
監督:ヤン・ゴズラン
出演:ピエール・ニネ
アナ・ジラルド 他
 
【賛否両論チェック】
賛:1度の過ちで名声を得た主人公が、その過ちを隠すために次から次へと悪事を重ねていく様子が、観ていて身につまされる。
否:展開はやや都合が良すぎる感がある。話の進み方も淡々としているので、眠くなりそう。
 
ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殺害シーンや虫のシーンがあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 作家志望の青年が、ふとしたきっかけで手にした他人の作品を盗用したことから、人生が激変します。
 
 主人公は清掃員をしている青年、マチュー・ヴァサー。作家志望の彼でしたが、最近出版社に送った「陰の男」は見向きもされず、
「出版は難しいとの結論に至りました。」
との手紙が送られてくるばかりでした。
 
 そんなある日のこと、85歳で孤独死をした老人の自宅の片付けをしていたマチューは、書斎の中から1冊の日記帳を見つけます。それには、その老人レオン・ヴォーバンが1956年に従軍したアルジェリアで体験した、壮絶な出来事が綴られているのでした。一目見てその文才に可能性を感じたマチューは、迷った末に盗作を決意し、体験記を「黒い砂」というタイトルで、自身の名前で作り替えてしまいます。すると早速出版社へ送った直後、当のマルサン出版から連絡が来ると、
「是非とも出版したい!!」
と依頼されます。そこでマチューは、アルジェリア従軍関連の出来事を徹底的にリサーチし、頭に叩き込むことにするのでした。
 
 出版後、「黒い砂」は瞬く間に話題となり、マチューはメディアやパーティーに引っ張りだこ。そんな中、ある日のパーティーで、マチューはかつて清掃業でとある大学を訪れた際に、講義をしているのを見かけた女性・アリスと出逢います。アリスはマチューが著者だと気づかずに、「黒い砂」を絶賛。その後2人は、すぐに親密になっていくのでした。
 
 それから3年後。生活が激変したマチューは、アリスに紹介され、彼女の両親の別荘を訪れます。その頃になるとマチューの名前は広く知れ渡っていましたが、同時に出版社から次回作のお金を前借りしていたため、早く次の原稿を送るよう、迫られるようになっていました。それでもごまかしながら、アリスとの生活を謳歌するマチューは、なんとか次の作品のアイディアを練ろうとするのでしたが・・・。
 
 ふとした出来心から行った盗作で、一気に夢を叶えてしまった主人公が、その過ちをごまかそうとするあまりに、次々と悪事に手を染めていく様が、淡々とした中にも緊迫感満載で描かれていきます。「毒を食らわば皿まで」とは、まさにこのことでしょうか。
 
 やがて取り返しのつかないところまで来てしまった主人公が下す、あまりにも切ない決断にも、因果応報とは思いつつも、考えさせられてしまう部分があります。
 
 ストーリーはややご都合主義で、淡々としているので眠くもなりそうではありますが、他山の石とするのにふさわしい作品と言えそうです。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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