ダークレイン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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不思議すぎる世界観。没個性に警鐘を鳴らす異色作!!
 
2017年1月21日公開
監督:イサーク・エスバン
出演:グスターボ・サンチェス・パッラ
カサンドラ・シアンゲロッティ 他
 
【賛否両論チェック】
賛:居合わせた人々を襲う異変が謎を呼び、壮大な真実へと繋がっていくのが面白い。同じであることを良しとする価値観への警鐘的意味合いも興味深い。
否:真相はかなり難解で、非常に分かりにくい。世界観も独特なので、好き嫌いは分かれそう。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも
 
 
 豪雨の夜に偶然居合わせた人々を、突然の異変が襲います。
 
 1989年10月2日。その日は記録的な豪雨の夜でした。メキシコシティから5時間ほどの場所にあるバス・ステーションでは、予定のバスが全く来ず、その男・ウリセスは券売係のマルティンに食ってかかっていました。実は彼には身重の妻がおり、もうすぐ産まれそうだという連絡を聞き、病院へと向かう途中なのでした。やがてやって来た女性・イレーヌも、どこか慌てた様子を隠せません。そんな彼女を介抱しながら、事情を聞くウリセス。実はイレーヌのお腹には赤ん坊がいましたが、粗暴な夫に愛想を尽かし、殴って家を飛び出してきたところだとのことでした。
 
 ステーションには他にも、シャーマンらしき老婆の姿がありましたが、老婆は何故かウリセスに対してあからさまな嫌悪感を示し、近づこうとすると異様なほどに拒むのでした。その後ステーションへは、病気を患っているであろう少年・イグナチオと、その母親がやって来ます。丁度その時、イレーヌはトイレへと行きますが、トイレで偶然一緒になった用具係のローザは、
「ウリセスは悪魔の遣いだ・・・」
という、謎めいた言葉を発するのでした。
 
 その後医学生のアルバロもやって来ますが、そんな中、何故か顔中に包帯を巻いたマルティンが突然、
「悪魔の遣いめ!!」
と叫びながら、ウリセスに猟銃を突きつけてきます。慌てふためく一同でしたが、次の瞬間、イグナチオが持病の発作を起こしてしまいます。マルティンが気を取られた隙に、アルバロとウリセスが飛びかかり、猟銃を取り上げて柱に縛りつけますが、その直後、マルティンの身体にも異変が起こるのでした・・・。
 
 パニック映画ともコメディともサスペンスともとれるような、すごく不思議な雰囲気の作品です。豪雨の夜にバス・ステーションに偶然居合わせた人々を襲う、摩訶不思議な身体の異変。その真相が明らかになるにつれ、話のスケールは非常に大きいものへと変わっていきます。
 
 その結末は難解でありつつも、没個性的であることが良しとされる世界の価値観に、一石を投じるものでもあるのが印象的です。
 
 かなり独特な雰囲気の物語なので、好き嫌いは分かれそうですが、興味本意でご覧になってみるのもイイかと思います。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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