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迫り来る寄生虫の恐怖。極限状態で試される姉妹の絆。
 
2017年1月17日公開
監督:ヘンリー・ジュースト
アリエル・シュルマン
出演:ソフィア・ブラック=デリア
アナリー・ティプトン
トラビス・トープ 他
 
【賛否両論チェック】
賛:寄生虫によるウィルスの脅威から、なんとか逃れようと孤軍奮闘する主人公達の姿が、パニック映画ならではの演出満載で描いていく。極限の状態における姉妹の絆にも、思わず感動させられる。
否:急に驚かせるシーンがかなり多いので、苦手な人には絶対に向かない。
 
ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンが結構あり
 
 
 寄生虫による謎のウィルスが蔓延し始めた世界で、生き残ろうとする姉妹の姿を描きます。
 
 父親の仕事の都合で、とある田舎町のシャドー・キャニオンへと引っ越してきた、エマとステイシーの高校生の姉妹。姉のステイシーにはCJというチャラチャラした彼氏がいましたが、妹のエマは恋愛には奥手で、向かいに住むエヴァンに片想いはしているものの、なかなか話しかけられずにいました。ある日の下校途中、エマとステイシーは父親の車が迎えに来るのを待っていましたが、スクールバスに乗ろうとするエヴァンを、いつものように見つめるだけだったエマを見かねたステイシーは、代わりにエヴァンに声をかけ、彼も一緒に父の車に乗せることにします。そうしたステイシーの計らいもあってか、エマとエヴァンは次第にその距離を縮めていくのでした。
 
 折しも世界では、台湾を中心に〝虫インフルエンザ”と呼ばれる新種のウィルスが拡大しており、政府は検疫を強化すると発表したばかりでした。そんな中、エマの親友のグレイシーが、授業中に吐血し、トイレへと向かいます。気になったエマは後を追いますが、グレイシーはトイレにはおらず、校門近くで倒れていました。慌てて駆け寄ったエマは、偶然居合わせたもう1人の男子生徒にグレイシーを任せ、助けを呼びに駆け出しますが、彼女が離れた直後にグレイシーは大量の血を吐き、動かなくなってしまうのでした。
 
 グレイシーの母親は、その日の直前に海外から帰国しており、旅行先のエレベーターで中国人から血を吐きかけられていたという経緯もあって、当局はすぐに虫インフルエンザを疑い、学校は休校になります。やがて地域一体にも戒厳令が敷かれる中、エマとステイシーの父は、仕事帰りでタクシーが捕まらないという母を迎えに空港へと向かうのでした。すると反抗期真っ只中のステイシーは、これ幸いとばかりに、CJと近所の家で開かれるパーティーに出かけます。エマは残って勉強をしようとしていましたが、ステイシーがエマの携帯電話で勝手にエヴァンを誘ってしまったため、エマもやむなくパーティーに向かうことに。
 
 パーティー会場には、戒厳令で外に出られずにいた若者達が、沢山集まっていました。エマは無事にエヴァンと落ち合い、テキーラを飲むうちに、次第に2人はイイ雰囲気になっていきますが、その直後、1人の青年が女性に噛みつき、暴れ始めます。その目に生気はなく、虫インフルエンザの感染者と思われ、会場は一気にパニック状態に陥ります。エヴァンとはぐれてしまったエマは、ステイシーと共に物陰に隠れますが、すぐに見つかってしまいます。危ういところでエヴァンに助けられますが、その際に青年の血を浴びたステイシーは、目から寄生虫に侵入されてしまうのでした・・・。
 
 感染症が蔓延した世界で、隔離された地域に暮らす主人公達が、迫り来る感染者や政府の圧力からなんとか生き延びようと奔走するという、雰囲気としてはデンマーク映画の「レジデント」に近いようなイメージです。ただ本作が他の作品と違うのは、ゾンビウィルスではなく宿主を操る寄生虫による〝虫インフルエンザ”であるということ。現実にも起こりうる脅威に立ち向かう家族を、ミクロの視点で描いていきます。
 
 そしてこの作品の核となるのは、主人公のエマとその姉・ステイシーとの絆です。最愛の姉の感染が判明した時、エマはどう行動し、どんな手段を取ろうとするのか。極限状態における家族の愛からも、目が離せません。
 
 急に驚かせるようなお約束のシーンは多々あるので、苦手な人には向きませんが、パニック映画が好きな人には是非オススメです。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※ソフィア・ブラック=デリア・・・本作では、主人公のエマを演じていらっしゃいます。最近の映画では、両親を殺されたイギリスの少女が、復讐者としてアフガニスタンへと送り込まれる「MIA ミア」で、主人公のミア役を演じていらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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