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母は強しか。AI社会に警鐘を鳴らす異色作。
 
2017年1月14日公開
監督:アイバン・シルベストリニ
出演:カトリーナ・ボウデン
デイモン・ダユブ
 
【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下で、息子の生命を救おうと孤軍奮闘する主人公の姿に、母としての強さを垣間見られる。AIに依存する社会への警鐘的意味合いもあり。
否:どうしても似たようなシーンが続くので、退屈してしまいそう。展開もやや予定調和か。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・ケガのシーン等があり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり
 
 
 荒野のど真ん中で、最先端の自動車に子供が閉じ込められてしまい、追いつめられる母親の姿を描きます。
 
 モノリス社が開発した新型車。強盗等からドライバーを守る頑強なボディーと、“リリス”と名付けられた最新の人工知能を搭載したその車に乗り、主人公・サンドラは夫・カールの実家へと向かっているところでした。後部座席のチャイルドシートには、まだ幼い息子・デイビッドの姿が。体重で子供だと言い当てるリリスに驚かされながら、サンドラはふと、最近乗った人間の体重の履歴を表示させます。その中に、明らかにカールの浮気相手であろう体重を見つけたサンドラは、思わず取り乱してしまうのでした。
 
 その後、デイビッドのオムツを変えるために立ち寄ったガソリンスタンドで、サンドラは彼女を知っている男性に声をかけられます。実はサンドラは、元ダンスグループの歌手。しかしその男性と話している隙に、デイビッドの姿が見えなくなってしまうのでした。幸い、デイビッドは男性の連れの女性達が連れ回していただけだったため、事なきを得ますが、憤慨するサンドラに女性達は、
「あなたが目を離したのが悪いんでしょ!?母親失格ね!!」
と逆ギレして、詰め寄ってきます。リリスの防御システムでなんとか遮ったサンドラは、急いでその場を後にするのでした。
 
 それでもサンドラの頭の中は、カールの浮気のことで一杯。歌手時代の同僚・サシャに電話をかけますが、
「相手は私じゃないわよ!!」
とケンカ別れになってしまいます。車はカールの自宅の前まで到着しますが、サンドラはなんとしてでもカールを問いつめようと、その足でカールの下へ向かうことを決意し、Uターンして車を走らせるのでした。リリスによると、高速道路は渋滞しているとのことで、サンドラは最短ルートでの走行を指示。するとリリスは、人気(ひとけ)の全くない砂漠地帯の一本道を案内します。
 
 夜中まで走り続けるサンドラでしたが、ふとデイビッドに気をとられた次の瞬間、飛び出してきた鹿と衝突してしまいます。車や2人は無事でしたが、確認をしにサンドラが外へ出ている間に、彼女の携帯電話で遊んでいたデイビッドが、誤ってリリスの遠隔操作アプリを起動させてしまい、車はガソリンスタンドの時と同様、防御システムが作動してしまいます。サンドラが気づいた時には、車は頑丈にロックされてしまい、彼女は荒野に閉め出され、デイビッドは1人車の中へ閉じ込められてしまったのでした・・・。
 
 何をしても上手く行かず、我が子を救いたい一心の状況下にあっても、打つ手打つ手が全て裏目に出てしまう主人公。それでもなお、諦めそうになる心を奮い立たせながら、車や自然と戦い続ける彼女の姿が、なんとも切なく映ります。
 
 同時に、暮らしを便利にするはずの人工知能による最新鋭の設備が、かえって子供の生命を危険にさらしてしまうという展開にも、高度な管理社会への警鐘が込められているようで、それもまた皮肉です。
 
 どうしても同じような描写が続きますが、上映時間も短いので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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