マダム・フローレンス! 夢見るふたり | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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思わず笑みがこぼれる。夢を追い続ける2人の、ステキで切ない生き様。
 
2016年12月1日公開
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:メリル・ストリープ
ヒュー・グラント
サイモン・ヘルバーク 他
 
【賛否両論チェック】
賛:天真爛漫に自分の夢を追い続けるフローレンスと、彼女を全力で支え続けるシンクレア、そして2人を取り巻く人間模様が、おかしくもどこか切なく描かれるのが印象的。
否:ストーリーは結構淡々と進むので、興味がないと眠くなりそう。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 実在したソプラノ歌手と、彼女を取り巻く人間模様を描いた作品です。主演はメリル・ストリープとヒュー・グラント。
 
 物語の舞台は、1944年のニューヨーク。歌劇を催す社交クラブ「ヴェルディ・クラブ」の主宰者、シンクレア・ベイフィールド(ヒュー・グラント)は、クラブの出資者で妻でもあるフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)と共に、自ら歌劇の舞台に立っていました。病を押して舞台に出続けるフローレンスには、どうしても叶えたい夢がありました。それは、ソプラノ歌手になること。彼女の夢を叶えるべく、シンクレアは著名な音楽家を講師に迎えることにし、同時に伴奏をしてくれるピアニストを募集することにするのでした。
 
 給料が良いとあって、多くの伴奏志願者が応募してきますが、シンクレアはその中で、フローレンスが穏やかな演奏を気に入った青年、コズメ・マクムーン(サイモン・ヘルバーク)を採用します。こうして早速翌日からレッスンが始まりますが、コズメはすぐに、おかしなことに気がつきます。フローレンスの歌声は、音程をことごとく外した酷いものにもかかわらず、シンクレアも講師も彼女を誉めてばかり。実は、シンクレアがいつも上手く手を回しているため、本人は全く気づいていないのでしたが、フローレンスは絶世の音痴。お人好しのコズメもついつい話を併せますが、それでもレッスンが終わって1人になると、思わず笑いがこみ上げ、止まらなくなってしまうのでした。
 
 そんなこんなでレッスンは進みますが、フローレンスは一向に上達する見込みのないまま、リサイタル当日を迎えてしまいます。それでも、そこはシンクレアの腕の見せどころ。リサイタルに呼んだ批評家は全員買収済みで、観客も普段フローレンスが支援しているヴェルディ・クラブの会員のみ。そして、賄賂を受け取らずに批判的な記事を書きそうな新聞記者は、チケットを売らずに締め出してしまうのでした。かくしてシンパのみで固められた客席を前に、フローレンスは文字通り凄まじい歌声を披露し、予定通り喝采を浴びます。しかしそうしている間にも、病は確実に彼女の身体を蝕んでいるのでした・・・。
 
 とかく塞ぎがちな時代にあって、自由奔放ながらも天真爛漫に自分の生き方を貫くフローレンスの姿が、微笑ましくも凛々しく映ります。同時に、そんな彼女を全面でバックアップし続けるシンクレアのどこか憂いのある様もまた、儚い人生の夢を浮き彫りにしていくようです。
 
 
 そして例え下手でも、病に侵されながらでも、大好きな歌を追いかけ続けるフローレンスの生き様は、とてもステキです。ラストのカーネギーホールのシーンなんかは、思わず感動してしまいます。
 
 クスッと笑えるコミカルなシーンも多く、家族でも楽しめる作品です。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>
 
 
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