RANMARU 神の舌を持つ男 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ミステリーなのに爆笑必至。魅力的なキャラクター全開の堤幸彦ワールド!!
 
2016年12月3日公開
監督:堤幸彦
出演:向井理・木村文乃・佐藤二朗 他
 
【賛否両論チェック】
賛:ドラマ版の知識は不要。光と寛治のシュールなボケとツッコミや、盛り込まれた数々の小ネタに、思わず笑ってしまうこと請け合い。一方でミステリーとしての謎解き要素もあり、コメディとミステリーの両方を楽しめる。
否:展開はかなり強引で、ツッコミどころも多い。ちょっと理解に苦しむ演出もあるので、笑いの好みは分かれそう。
 
ラブシーン・・・お色気シーンがあり
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・ほんの少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも
 
 
 テレビドラマだったギャグミステリーの映画版です。特殊な舌であらゆる成分を分析出来る主人公が、温泉村の怪事件に挑みます。監督は堤幸彦さんで、主演は向井理さん。
 
 主人公は、絶対舌感を持つ男・朝永蘭丸(向井理)。彼は祖父の葬儀で出逢った、口内細菌の味がしない美女・ミヤビ(広末涼子)を追い求め、蘭丸に一方的に行為を抱く甕棺墓(かめかんぼ)光(木村文乃)と、謎の男・宮沢寛治(佐藤二朗)と共に、全国各地の温泉地を旅してきました。彼らの行く先々では、何故かいつも決まって事件が起こり、その旅に蘭丸はその舌で難事件を解決に導いてきたのでした。しかしようやく再会した雅が、実は薬の作用で一時的に口内細菌が死んでいただけだったと知り、蘭丸は失意のうちに光・寛治と別れ、故郷の滋賀へと帰っていったのでした。
 
 本編は、滋賀へと向かったはずの蘭丸が、何故か山形の山奥で行き倒れになっているところから始まります。通りかかった鬼灯村の“青年団”に助けられた蘭丸でしたが、介抱の仕方を知らない青年団の面々に村の温泉に放り込まれ、今度は溺れてしまいます。そんな彼を人工呼吸で助けてくれたのは、村の医師・〝りん先生”こと竜胆(木村多江)でした。蘭丸は、口内細菌の味はするものの、嫌悪感を覚えなかったりん先生に、すぐに好意を持ってしまいます。すると、蘭丸が伝説の三助・朝永平助(火野正平)の孫だと知った青年団の面々は、村興しのために、彼に温泉で三助をやってほしいと頼み込みます。
 
 言われるがままに、母親の温泉旅館を手伝っているという龍之介(市原隼人)に連れられ、旅館へと向かう蘭丸でしたが、そんな彼の前に、寛治と光を乗せた車が現れます。蘭丸に一途な光は、なんと別れ際に蘭丸に発信器を取りつけており、その後を追ってきたのでした。ところが次の瞬間、地盤沈下が起きてしまい、車はあっけなく土砂の中へ。かくして3人は、龍之介の家が営む旅館「菩辺美庵(ボヘミアン)」に厄介になるのでした。
 
 ところが蘭丸はすぐに、村の様子がおかしいことに気がつきます。村の老婆達は皆、りん先生を見ると嫌悪感を露にし、「かごめかごめ」を歌い始めます。また、村の酒蔵・鬼ノ蔵の息子・真(永瀬匡)は、
「この村に未来はない。この村の湯は“子殺しの湯”だからな!!」
と、謎めいた言葉を残すのでした。その日の夜、蘭丸は老婆達が“鬼火”と騒いでいた、怪しげな光を目撃します。宿を飛び出し光を追う蘭丸は、その途中で真が誰かと口論をしているのを見かけます。怪光線が消えた辺りは、昨日寛治の車が落ちた陥没穴の付近でした。ところが翌朝になって、穴に埋もれてしまった自分の骨董品を探していた光は、土の中に埋もれていた真の遺体を見つけてしまうのでした・・・。
 
 雰囲気としては「TRICK」みたいなイメージです。ただ本作では主人公の蘭丸以外に、超ハイテンションな光と冷静なツッコミ役の宮沢寛治という最高のキャラクターがいるので、この2人のかけ合いを観ているだけで、思わず笑ってしまいます。佐藤二朗さん、イイ味出してます(笑)。他にも沢山の小ネタが盛り込まれているので、爆笑必至です。個人的には「頭文字D」のネタが好きでした(笑)。
 
 物語の展開はかなり強引ではありますが、謎解きの要素も多分にあります。廃れた温泉地で起こる謎めいた事件の数々を、蘭丸がその特異な舌でどう解決に導いていくのか、ミステリーとしても見応えアリです。
 
 “ドラマ版は皆観てないでしょう”という前提で、解説をしてくれるのも嬉しいところ(笑)。コメディとミステリーの2つを堪能出来る作品に仕上がっています。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※落合モトキさん・・・本作では、怪死事件を捜査する若手刑事役。最近の映画では「東京難民」でのホスト役や「MONSTERZ」でのオネエ役、「女子ーズ」での桐谷美玲さんの後輩役や「日々ロック」での人気ビジュアル系バンドのボーカル役、そして「天空の蜂」での刑事役や「アズミ・ハルコは行方不明」での主人公の友人役等々、コミカルからシリアスまで幅広い役柄を演じていらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>
 
 
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