いきなり先生になったボクが彼女に恋をした | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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家族の愛が身に染みる。沖縄を舞台に描く、心温まる物語。
 
2016年11月3日公開
監督:朝原雄三
出演:イェソン(SUPER JUNIOR)・佐々木希 他
 
【賛否両論チェック】
賛:フラフラしていた主人公が、息子を必死に育てようと頑張るシングルマザーに心動かされ、彼女の支えになろうと奮闘する姿が、微笑ましくも切ない。2人の恋の行方は勿論、それぞれの家族の愛情にも、心温められるよう。
否:まるで韓流映画のような演出や、頻繁に入る巻き戻しの描写は、やや違和感があるかも。終わり方もやや唐突か。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし
 
 
 沖縄を舞台に、ひょんなことから韓国語教師になった主人公と、訳ありシングルマザーとの出逢いを描きます。主演はSUPER JUNIORのイェソンさんと、佐々木希さん。
 
 物語の始まりは、3年前に遡ります。主人公のヨンウン(イェソン)は、都内にある食品販売会社に勤める契約社員でしたが、会社の業績不振を理由に、契約を打ち切られてしまうところでした。最後の仕事にと任されたのは、沖縄への出張。恋人のユリと一緒に住んでいたマンションも、ユリに新しいIT企業社長の恋人が出来たために追い出されてしまい、ヨンウンは沈んだ心持ちのまま、沖縄へと旅立つのでした。ところが、彼の災難はこれで終わりません。沖縄で仕事を終えたヨンウンに飛び込んできたのは、会社で販売していた高麗人参が実は偽物で、警察の家宅捜索が入ったという連絡。先輩からは、
「当分帰ってくるな。」
と言われてしまい、取引先の主人からも追いかけられる始末でした。
 
 行く当てもなく、公園で途方に暮れるヨンウンでしたが、そんな彼はひょんなことから、川本(佐藤正宏)と小百合(ふせえり)の2人連れと出逢います。ヨンウンの境遇に同情した2人にご馳走されるがままに、朝まで飲み明かしたヨンウン。次に彼が我に返ると、そこは川本が手配したアパートでした。やって来た川本は、
「じゃあ今日からよろしくね、“ヨンウン先生”。」
と、衝撃の一言を告げます。よく事情が飲み込めず、戸惑うヨンウン。実は川本の正体は、小さな語学学校「川本外語学院」の校長で、韓国語の講師に蒸発されて困っていたところで、たまたまヨンウンに出逢い、昨夜の酒の席で、臨時講師をやってもらうという約束を取り付けていたのでした。かくしてヨンウンは、慣れない講師役を引き受けることになってしまいます。
 
 
 講師としては散々なヨンウンでしたが、彼はその日の授業で、1人必死で授業に集中している女性・山城さくら(佐々木希)を見かけます。川本と小百合によると、さくらはシングルマザーで、5歳の息子を育てるために、どうしても就職をしなければならないとのこと。その中で、とある旅行代理店の
「韓国語を話せるスタッフがいなくて、困ってるんだよね・・・」
という話を聞き、たまたま知っていたK-POPの歌の一節を面接で披露した結果、韓国語要員の契約社員として採用されたため、短期間でなんとか韓国語をマスターしなければならない状況に追い込まれているのでした。そんな彼女の頑張りを聞き、ヨンウンは思わず心を動かされます。一方のさくらはというと、韓国の取引先からのメールの翻訳を頼まれる等、状況はいよいよ切羽詰まってきます。そこで彼女は思い切って、ヨンウンに休日での個人指導を頼み込みます。こうして2人の距離は、一気に縮まっていくのでしたが・・・。
 
 父親に反発して日本に来たものの、優柔不断で全てを失ってしまい、フラフラしているヨンウン。その彼が、シングルマザーとして女手一つで愛する我が子を育てようと奮闘するさくらと出逢い、そのひたむきさに感化され、力になろうと奔走する姿が、どこかコミカルでもあり、切なくもあります。そんな2人が、日常に起こる様々なトラブルを一緒に乗り越えていくうちに、少しずつお互いを理解し合っていく様子が、沖縄ののどかな雰囲気と相まって、心をほんわかさせてくれるようです。
 
 同時に、ヨンウンと父親の確執や、さくらの息子への愛情といった、2組の親子の関わりを通して、〝家族”というものの本当の姿が、何となく見えてくるのもステキです。
 
 頻繁に巻き戻しのシーンが入ったり等、演出で気になる部分があるかも知れませんが、心温まる家族愛の物語を、是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※佐々木希さん・・・本作では、頑張り屋のシングルマザー・山城さくら役。今や言わずと知れた人気女優さんですが、最近の映画では「ハンサム★スーツ」「天使の恋」「ぱいかじ南海作戦」「アフロ田中」「サンゴレンジャー」「風俗行ったら人生変わったwww」「呪怨 終わりの始まり」「カノン」等々、大作から小さな作品まで、様々な作品に出演されています。ちなみに永作博美さんと共演された「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」では、本作と同様にシングルマザーの役を好演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<癒されたい>
 
 
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