四月は君の噓 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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これが音楽の力。自由な音楽が紡ぎ出す、形なき愛。
 
2016年9月10日公開
監督:新城毅彦
出演:広瀬すず・山崎賢人・石井杏奈 他
 
【賛否両論チェック】
賛:独りで苦しんできたピアニストが、奔放なバイオリニストに感化され、周りの愛を音楽によって気づかされていくのが感動を呼ぶ。ラブシーンがないのも嬉しい。
否:どうしても演奏のシーンが多いので、クラシックに全く興味がないと、退屈してしまいそう。
 
ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 ピアノが弾けなくなった天才ピアニストの青年と、自由奔放なバイオリニストの少女との出逢いを描きます。主演は広瀬すずさんと山崎賢人さん。
 
 音楽室でピアノを使い、新譜を耳コピするアルバイトをしている高校生・有馬公生(山崎賢人)。彼には腐れ縁の幼馴染み・椿(石井杏奈)と、親友の亮太(中川大志)がいました。ある日のこと、公生は椿から、
「亮太のことが好きな女の子がいて、4人で遊びに行きたいから、付き合って!!」
と、頼まれます。渋々承諾した公生でしたが、約束の当日、待ち合わせ場所の公園には、皆遅刻。
「5分前行動がなってない!!」
と憤慨する彼の耳に、どこからか鍵盤ハーモニカの音色が聴こえてきます。その先には、子供達と楽しそうに音楽を奏でる少女。彼女こそが天真爛漫なバイオリニスト・宮園かおり(広瀬すず)なのでした。
 
 椿と亮太も揃い、出掛けた先は、なんとかおりが参加するコンクール会場。公生が客席に入ると、場内がざわめき出します。それもそのはず、公生はかつて“神童”と呼ばれた天才ピアニストでしたが、母の死をきっかけにピアノを辞めてしまったのでした。やがてかおりの出番がやって来ますが、その演奏はテンポも強弱もメチャクチャで、審査員は顔をしかめます。しかしその型にはまらない自由な演奏は、不思議と聴く者の心に残るのでした。
 
 それからしばらくして、下校中に再会した公生とかおり。かおりは部活で忙しい亮太に代わり、公生をお茶の相手に指名します。美味しいパンケーキのお店で、ここでも自由奔放なかおりは、店のピアノを弾いている女の子達と仲良くなると、
「このお兄ちゃん、すっごくピアノが上手なの!!」
と、公生に無茶ぶりをしてきます。仕方なくキラキラ星を弾き始める公生でしたが、途中で突然演奏を辞めると、お店を出ていってしまいます。実は公生は、“演奏に集中すると音が聴こえなくなる”というイップスを抱えており、それで演奏をしなくなっていたのでした。しかしそれを知ってもかおりは、
「弾けなくても弾けばイイのに・・・」
と、意に介しません。そして公生を、次のコンクールの伴奏者に任命するのでした。
 
 始めは伴奏を断り続けていた公生でしたが、その後もかおりからの猛アタックを受け続け、遂に演奏をすることになります。一方で、一見自由そのものに見えたかおりにも、病魔が忍び寄りつつあるのでした・・・。
 
 母の死に縛られ、ピアノを弾けなくなっていた公生が、型にとらわれない天真爛漫なかおりと出逢い、振り回されていくうちに、次第に音楽の持つ本当の力に気づかされていく姿が、感動を誘います。そこにあるのは、どんなに辛くても決して1人ではなく、支えてくれる大切な人がいるのだというメッセージでもあります。
「いっぱい恥かこうよ、一緒に!!」
というかおりのセリフが、とってもステキです。
 
 そして後半は、次第に弱っていくかおりをなんとか励まそうと、今度は公生が奔走するのが、また感動的です。タイトルの〝四月は君の嘘”の本当の意味が明かされた時、観る人の心に温かな風が吹くと思います。
 
 気になるラブシーンなんかもありませんので、是非大切な人と一緒にご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※石井杏奈さん・・・本作では、公生の幼馴染み・椿役。E-girlsのメンバーとしても有名な方ですが、最近の映画では「ソロモンの偽証」を始め、「ガールズ・ステップ」や「世界から猫が消えたなら」等、話題作に出演していらっしゃいます。2017年には、青柳翔さん主演の時代劇「たたら侍」にも出演されるそうですよ。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<デートで観たい>A
 

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