闇金ウシジマくん Part3 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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世の中そんなに甘くない。笑えないブラックな世界観。


2016年9月22日公開
監督:山口雅俊
出演:山田孝之・綾野剛・本郷奏多 他


【賛否両論チェック】
賛:予備知識は不要。金を借りてわずかな成功に酔いしれた人々が、やがて身を滅ぼしていく様が、切なくも痛々しく描かれていくのが印象に残る。
否:笑えないブラックユーモアが多く、人によってはヘドが出そう。グロシーン等もあり。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 人気コミックの実写映画化・第3弾です。“10日で5割”の最強の闇金が、今回も社会の闇を映し出します。主演は山田孝之さん。


 日雇いのアルバイトで食いつなぐ青年・沢村真司(本郷奏多)。その朝も彼は、仕事場へと急ぐ道の傍らで、モデルの麻生りな(白石麻衣)が撮影をしているのを見て、格差を実感せざるを得ませんでした。そんな真司はその日の夜、現場で一緒になった先輩と飲んでいましたが、店を出た2人を待ち構えていたのは、闇金「カウカウファイナンス」の丑嶋(山田孝之)達。実はその先輩はカウカウから借金をしており、丑嶋はその利息の取り立てに来たところでした。丑嶋は手持ちが足りないと見るや、真司に目を向けますが、真司は慌てて関係ないと答え、先輩はそのまま連れていかれてしまうのでした。


 一方のりなは、友人達と飲んだ帰り道に、
「セレブのパーティーに参加してみない?」
と声をかけられます。その場ではやり過ごしたものの、“タクシー代が出る”という言葉に揺らぎ、参加したりな達。それはマルチ商法で財をなした男・天生翔(浜野謙太)のパーティーで、天生の周りには美女達が群がっていました。その様子をりなは一歩引いて眺めていましたが、友人の花織(筧美和子)は興味を惹かれた様子でした。


 ところ変わって、一流企業に勤める加茂守(藤森慎吾)は、同期の曽我部(水澤紳吾)からの金の無心に悩まされていました。それを勝手に、浮気をバラされないための口止め料だと思っていた加茂は、同じ頃から起き始めた自宅への嫌がらせも、曽我部の仕業だと考えていました。それでもキャバクラ通いをやめられない性分の加茂は、お気に入りのキャバ嬢・花蓮(実は花織)に会うため、とうとうカウカウから借金をしてしまうのでした。


 時期を同じくして、真司は天生のセミナーに参加していました。胡散臭いとは思いつつも、「大金を手に入れて人生を変える」という思いに駆られ、真司は母親がコツコツと貯めてきた金をもらい、100万円の講習代を払おうとします。しかし金額がわずかに足りず、やむなく真司もまた、カウカウに金を借りてしまうのでしたが・・・。


 基本的には、主人公から金を借りた人々が没落していく様を描いた群像劇なので、特段の予備知識は不要です。


 ある者はどん底から這い上がるために、またある者は己の欲望のままに、労せず金を借りてしまったがために、おのずと破滅へと導かれていく様が、非常に痛々しく描かれていきます。大杉漣さん演じる真司の父が言う、
「地道にコツコツ働かないでどうする。」
という言葉が、妙に心に残る気がします。


 全く笑えないようなブラックなユーモアも満載なので、好みはハッキリと分かれそうですが、気になった方は是非。



【ワンチャン・ポイント】
※真司の部屋・・・劇中、成り上がった真司が住み始めたマンションの部屋は、恐らく長谷川博己さん主演の「ラブ&ピース」や、桐谷美玲さん主演の「ヒロイン失格」で登場した高級マンションと同じところかと。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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