真田十勇士 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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映画史に残る怒濤のアクションと、痛快なラスト!!


2016年9月22日公開
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎・松坂桃李・大島優子 他


【賛否両論チェック】
賛:腰抜けだった幸村が、底抜けに明るい佐助の大嘘に後押しされ、次第に本物の名将へと変わっていく様子が感慨深い。ド派手なアクションや痛快などんでん返しにも、娯楽作品としての魅力が満載。
否:冒頭のアニメーションやエンドロールの演出には、若干の疑問が残るか。グロシーンも結構あり。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・惨殺シーン等多数あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気が怖いシーンが少しあり



 あの真田十勇士が、堤幸彦監督によって実写映画化されました。主演は中村勘九郎さん。


 冒頭はアニメーション。物語の舞台は、関ヶ原の戦い後。江戸幕府を開いた徳川家康(松平健)は、いまだにくすぶる豊臣方の勢力を一掃する機会をうかがっているのでした。時を同じくして、とある山あいの村では、1人の山賊が村人に追われ、娘を人質に立て籠っていました。そこへ説得にやって来たのは、真田幸村(加藤雅也)。
「自分が身代わりになろう。煮るなり焼くなり好きにしろ。」
という幸村に気圧された山賊・猿飛佐助(中村勘九郎)は、あっけなく降参します。ところが、“名将”と歌われる真田幸村でしたが、その実本人にそんなつもりは全くなく、今回も何も考えず、死ぬつもりでフラッとやって来ただけでした。そんな幸村の悩みを聞いた佐助は、どうせなら幸村の“嘘”を“大嘘”に、ひいては“真”にしてしまうべく、仲間を集め始めるのでした。


 佐助は早速、抜け忍仲間の霧隠才蔵(松坂桃李)の下を訪れ、計画を打ち明けます。こうして才蔵の他に、その子分の三好清海(駿河太郎)・三好伊三(荒井敦史)が加わります。その後、槍の使い手・由利鎌之助(加藤和樹)や、オネエの剣客・筧十蔵(高橋光臣)、幸村の息子・大助(望月歩)とその師匠・望月六郎(青木健)、武道だけでなく算術にも長けている海野六郎(村井良大)と、仲間は続々と増え、“真田九勇士”となるのでした。


 ここからがようやく本編(実写)です。豊臣方の武将達が次々に大坂城入りする中、始めは出陣を渋っていた幸村でしたが、佐助達にせっつかれる形で、なんとか大坂城へと出向きます。軍議では天井裏から吊るされた糸電話を使い、佐助に言われることをそのまま話し、知将の面目を保っていた幸村でしたが、ひょんなことから警備が手薄な城の南側を受け持つことになってしまいます。そこで彼らは、徳川方を迎え撃つ出城“真田丸”を築き始めます。そしてそこへ、九勇士の名前をかたって悪さをしていた元武士・根津甚八(永山絢斗)も加わり、晴れて“真田十勇士”となった彼らは、大坂冬の陣へとなだれ込んでいくのでしたが・・・。


 昨今のブームであまりにも有名な武将・真田幸村。実際は運だけで生きてきた腰抜けの彼を、
「世間を相手に面白いことをしたい!!」
という理由で担ぎ出した主人公・猿飛佐助が、超個性的な仲間達と共に“絶対不可能”な戦いに挑む様が、緊迫感のある中にも非常にコミカルに描かれていきます。佐助の底抜けに明るいキャラクターも勿論ステキですが、そんな佐助や霧隠才蔵らに刺激されていくうちに、次第に本物の“名将”となっていく幸村の姿も、なんだかカッコイイです。


 アクションも段違い。数で畳みかけてくる徳川軍に対し、奇策で対峙する十勇士の戦いぶりが圧巻です。そしてラストの大仕掛けは、ある程度読めてはいてもやはり痛快です。


 難点というか好みが分かれそうなところといえば、やはり冒頭のアニメーションでしょうか。エンドロールでの演出も、
「えっ?」
となりそうなところでもあります。


 合戦で首が落ちたりするグロシーンも結構ありますが、近年稀にみるド派手なアクション時代劇ですので、是非ご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※村井良大さん・・・本作では、文武両道の知恵者・海野六郎役。「仮面ライダーディケイド」での仮面ライダークウガ役でブレイクした方で、最近の映画では、密室に閉じ込められた若者達の殺し合いを描いた「ドクムシ」で、主演を務めていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>



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