スーサイド・スクワッド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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意外と重厚なドラマ?悪党達のド派手な戦い!!

2016年9月10日公開
監督:デビッド・エアー
出演:ウィル・スミス
マーゴット・ロビー
ジャレッド・レト 他

【賛否両論チェック】
賛:バラバラでやる気のかけらもなかった悪党達が、苦難を共にするうちに、次第に奇妙な絆で結ばれていく様子が、ド迫力のアクションと共に描かれていくのが印象的。
否:悪党達が意外と重い過去を背負っていたりして、単純に笑って終われる作品でないところに、やや違和感が拭えない。

ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・殺害シーン等メッチャあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも


 悪党達による特殊部隊〝スーサイド・スクワッド”の活躍を描いた作品です。

 ルイジアナ州・ブラックサイト。湿地帯の奥深くに、凶悪犯だけを収容する極秘の刑務所がありました。そこには、最強のスナイパー〝デッドショット”ことフロイド・ロートン(ウィル・スミス)や、ゴッサム・シティの史上最凶の犯罪者〝ジョーカー(ジャレッド・レト)”に恋をして狂わされた元精神科医〝ハーレイ・クイン”ことハーリーン・クインゼル(マーゴット・ロビー)、爬虫類のような皮膚を持ち地下を好む〝キラー・クロック”ことウェイロン・ジョーンズ(アドウェール・アキノエ=アグバエ)等々、凶悪すぎる悪党達が収監されているのでした。

 ところ変わって厳重な警備の中、政府高官達とディナーをしている女性、アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)。彼女はその席で、
「スーパーマンが亡くなった今、未知の〝メタヒューマン(新人類)”の脅威から人々を守るには、悪党達の能力が必要だ。」
として、悪党による特殊部隊〝タスク・フォースX”の設立を力説します。しかし高官達は、その計画を鼻で笑い飛ばすばかりでした。その後ウォーラーはペンタゴンでも、タスク・フォースXの設立を認めるよう長官達に訴えますが、長官は聞く耳を持ちません。そこでウォーラーは、タスク・フォースXの力の片鱗を見せつけるべく、考古学者のジューン・ムーン博士(カーラ・デルヴィーニュ)を呼びます。実はムーンは、森の奥深くの洞窟を訪れた際、眠っていた古代の魔女〝エンチャントレス”の封印を解いてしまい、以来取り憑かれてしまっているのでした。ムーンが
「エンチャントレス・・・」
と呟くなり、その力が解放されると、瞬時に長官の下へと移動した彼女は、ペンタゴンが手に入れたがっていた他国の軍事機密情報を手渡します。事ここに至って、長官はようやくタスク・フォースXの設立を容認するのでした。

 タスク・フォースXの指揮を執るのは、対ゲリラのスペシャリスト、リチャード・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)。実は彼は、ウォーラーの目論見にまんまとハマる形で、ムーンと恋仲になっているのでしたが、ある日の夜事件が起こります。寝ているムーンに、寝言で
「エンチャントレス・・・」
と言わせたエンチャントレスが、その力を密かに使い、ムーンの部屋にあった置物から、エンチャントレスの弟の魔法使いの魂を目覚めさせてしまったのでした。その魂は街へと移動し、地下鉄で人々を次々と襲い始めてしまいます。軍の力でも倒すことは出来ず、タスク・フォースXに出動命令が下ります。一足先に現場へと駆けつけるフラッグとムーンでしたが、エンチャントレスの裏切りに遭ってしまい、ムーンは寝返ってしまいます。

 その後も破壊を繰り返すエンチャントレス達に対し、ウォーラーもタスク・フォースXを収集。集められたのはデッドショットやハーレイ・クイン、キラー・クロックに加え、荒くれ者の〝キャプテン・ブーメラン”ことディガー・ハークネス(ジェイ・コートニー)や、何故か戦おうとしない炎の使い手〝エル・ディアブロ”ことチャト・サンタナ(ジェイ・ヘルナンデス)、ロープの使い手〝スリップノット”ことクリストファー・ワイス(アダム・ビーチ)、そしてフラッグの用心棒・日本刀の使い手〝カタナ”ことタツ・ヤマシロ(福原かれん)等々、一癖も二癖もある者達ばかり。かくして、正義感もやる気も全くない異色のヒーローチーム〝スーサイド・スクワッド(自殺部隊)”が誕生するのでした・・・。
 
 バットマンに捕まったり、自分の力に耐えきれずに自主したりした悪党達が、否応なしに戦いに放り出され、その中で奇妙な絆を育んでいく様が、時にシリアスに、時にコミカルに描かれていきます。それぞれに意外と深いドラマがあったりするので、ただ単に笑って楽しめる映画ではないところが、良くも悪くも裏切られるところです。

 そしてそんな悪党達の敵となるのが、彼らの一員で大佐の恋人でもあるジューン・ムーン(エンチャントレス)というところも、また複雑で深いドラマがありますね。

 とは言うものの、悪役特有のド派手なアクションは見どころ満点です。是非ご覧下さいませ。


【ワンチャン・ポイント】
※ジョエル・キナマン・・・本作では部隊を率いる大佐、リチャード・フラッグ役。最近ではリメイクされた「ロボコップ」での主演や、リーアム・ニーソン主演の「ラン・オールナイト」での主人公の息子役、ソ連で起きた連続児童猟奇殺人事件を描いた「チャイルド44 森に消えた子供たち」での捜査官役等で、出演していらっしゃいます。

※ジェイ・コートニー・・・本作では、〝キャプテン・ブーメラン”ことディガー・ハークネス役。「ダイ・ハード ラスト・デイ」での、ブルース・ウィリスの息子役で有名な方ですが、他にも「アウトロー」でのマフィア役や、「アイ、フランケンシュタイン」での天使役、「ダイバージェント」での教官役や、「ターミネーター:新起動 ジェニシス」でのカイル・リース役等、話題作に多数出演されています。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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