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恐怖の中で浮き彫りになる、家族の確かな絆。


2016年8月27日公開
監督:デビッド・F・サンドバーグ
出演:テリーサ・パーマー
ガブリエル・ベイトマン
アレクサンダー・ディペルシア 他


【賛否両論チェック】
賛:恐怖の中にも、親子や兄弟、恋人といった大切な人との繋がりを感じさせるストーリーが魅力。設定や演出等、ホラー映画としても良質。
否:ある意味お約束の驚かせるシーンがメッチャ多いので、苦手な人には絶対不向き。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり



 実在する恐怖動画を基にしたホラー映画です。闇の中に潜む亡霊が引き起こす、戦慄の恐怖を描きます。


 始まりは、とあるアパレルショップの倉庫でした。その日の夜、ポール(ビリー・バーク)は事務所で、別れた妻・ソフィー(マリア・ベロ)との息子・マーティン(ガブリエル・ベイトマン)と、パソコンで通話をしていました。ソフィーの病状を心配するポールに、マーティンは
「ママは・・・ずっと独り言を言ってる。」
と話します。それを聞いたポールは、
「ママはパパがきっと治す。」
と約束するのでした。ところがその頃、倉庫の電気を消しに行った従業員・エスター(ロッタ・ロステン)が、怪しげな影を目撃します。その影は、電気を点けている時は見えず、消すと近づいてくる不気味なもので、エスターはすぐに立ち去ってしまうのでした。影はその後、電話を終えたポールにも忍び寄ります。気づいたポールは必死に灯りの中へと逃げ込みますが、事務所の電源ごと切られてしまい、不気味な影の餌食となってしまうのでした。同じ頃、マーティンはソフィーが暗がりに潜む“何か”と会話をしているのを目撃。その“何か”は隙あらばマーティンにも牙を向こうとするため、彼は毎晩眠れない日々を送っているのでした。


 ところ変わって、ポールの義理の娘・レベッカ(テリーサ・パーマー)。彼女もまたソフィーとは疎遠になっており、今は自堕落な生活を送っていました。そんなレベッカはある日、恋人のブレット(アレクサンダー・ディペルシア)と共に、児童福祉局に呼ばれます。行ってみると、そこではマーティンが保護されていました。なんでも、マーティンが授業中頻繁に居眠りをするため、家庭環境に問題があることを心配した当局が、彼を保護。ソフィーと連絡がつかないので、レベッカを呼び出したとのことでした。レベッカはマーティンをつれ、久しぶりに実家へと帰りますが、何故かマーティンは
「レベッカの家へ行きたい。」
と声を絞り出すのでした。案の定、うつ病の薬を服用せず、情緒不安定な様子のソフィーを見たレベッカは、マーティンを連れて帰ることを決めます。一方のマーティンも、またあの“何か”が暗がりでうごめいているのを見てしまい、急いで荷造りをすると、ブレットの車へと乗り込むのでした。


 これで安心かと思われたのも束の間、今度はレベッカの家にあの不気味な影が姿を現し、レベッカが遭遇してしまいます。影は彼女に襲いかかろうとしますが、間一髪で外のネオンの灯りに助けられます。実はその影こそ、レベッカもかつて幼い頃に悩まされていた“ダイアナ”という女の亡霊に他なりませんでした。しかし翌日、レベッカの下を児童福祉局の担当者が訪問、親権を理由にマーティンをソフィーの下へと連れ帰ってしまうのでした・・・。


 さすがはジェームズ・ワン製作だけあり、恐怖のツボを心得た演出が魅力的で、油断しているとメッチャハラハラさせられます。逆に言うと、ホラーが苦手な人は絶対観られない部類の作品でもありますね(笑)。


 また、ただただ怖いだけではなくて、母に取り憑き蝕む過去からの亡霊に対し、これまで疎遠だった娘がなんとかしようと奔走する姿や、そんな娘に母が見せる親の一面、そして幼い弟や心優しき恋人との絆等、“家族”というもつが持つ真の強さを感じさせるような、そんな作品にもなっているのが印象的です。


 メチャメチャ怖いホラー映画ではありますが、人間ドラマも垣間見える、良質の作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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