ジャングル・ブック | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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家族サービスにはやや不向き?〝人間”というアイデンティティを探す冒険物語。

2016年8月11日公開
監督:ジョン・ファブロー
出演:ニール・セディ
(声)ベン・キングズレー
(声)ビル・マーレイ 他

【賛否両論チェック】
賛:動物達の中で生きてきた少年が、「人間である」という現実に葛藤しながらも、大自然での旅の中で成長を遂げていく姿に、人間と動物との関係性を改めて考えさせられる。彼と仲間達との揺るぎない絆も感動的。
否:小さい子が怖がってしまいそうなシーンが結構あるので、家族サービスには向かないかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・小さい子には怖そうなシーンがかなりあり


 ディズニーアニメの実写映画化です。ジャングルで育った少年と、動物達の物語です。

 オオカミや黒豹と共にジャングルを駆ける、1人の少年。彼こそが、幼い頃にジャングルで1人残され、黒豹のバギーラ(声:ベン・キングズレー)によってオオカミに預けられた主人公・モーグリ(ニール・セディ)でした。オオカミの群れのリーダー・アキーラ(声:ジャンカルロ・エスポジート)に受け入れられたモーグリは、母親代わりのラクシャ(声:ルピタ・ニョンゴ)に、他の子供達と共に大切に育てられていました。

 その後季節は流れ、乾期がやって来ると、川の水は干上がり、水場には何十年ぶりかで“平和の岩”が姿を現します。平和の岩が現れると、肉食動物による狩りは一時中断され、動物達はこぞって水場を訪れます。モーグリもアキーラやラクシャに連れられ、オオカミの兄弟・グレイ達と水を飲んでいましたが、突然場の空気が一変、動物達は恐れおののき出します。その視線の先には、ジャングルを支配する最強のトラ、シア・カーン(声:イドリス・エルバ)の姿がありました。カーンはモーグリを敵視し、
「人間は敵だ!!」
と迫ります。“休戦中”ということもあり、オオカミ達はなんとかカーンを追い返しますが、カーンの脅威に対し、オオカミ達の間では、モーグリをどうするべきか激論が交わされます。そんな彼らを見ていたモーグリは、遂に決心し、
「僕が出ていく。」
と告げるのでした。

 こうしてモーグリはバギーラに連れられ、人間の村へと旅を始めます。しかしその途中、突如としてカーンの襲撃に遭ってしまいます。バギーラが足止めをしている間に、ヌーの群れに紛れ込み、モーグリはなんとか難を逃れますが、カーンはその足でオオカミ達の下へと向かいます。アキーラは、
「モーグリは去った。もう争いは終わりだ。」
と諭しますが、カーンはそんなアキーラを崖から突き落として殺害してしまうと、そのままオオカミ達の丘に居座り始めてしまいます。一方、独りぼっちになってしまったモーグリは、大蛇のカー(声:スカーレット・ヨハンソン)と出逢い、かつて自分の本当の父親がカーンに襲われ、殺されたことを知ります。カーの甘い言葉に幻覚を見せられ、危うく食べられそうになるモーグリでしたが、そんな彼を助けてくれたのは、陽気なクマ・バルー(声:ビル・マーレイ)でした・・・。

 ジャングルでオオカミ達と共に暮らし、自分も動物の仲間だと信じて疑わなかった少年・モーグリが、自分が人間であるという現実を突きつけられて葛藤していく姿が、胸を打ちます。そしてやがて、人間でありながらも、自然の掟を胸に動物達と共存していく道を模索し始める彼の姿も、また印象に残ります。ずっとモーグリの人間性を否定し続けてきた黒豹・バギーラが、カーンとの最後の戦いを前に放つ、
「人間らしく戦え!!」
という言葉が、なんだかとってもカッコイイです。

 ただ難点としては、トラのシア・カーンのシーンを始め、大蛇や巨大オランウータンのシーン等、小さい子が思わず怖がってしまいそうなシーンが非常に多いこと。ディズニー映画ではありますが、どうしても家族サービスには向かない感がしてしまいます(笑)。

 とはいえ、1人の少年と動物達の固い友情を描いた感動の物語であることは確かです。是非劇場でご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※ベン・キングズレー・・・本作では、モーグリを拾った黒豹・バギーラの声を担当しています。最近の映画では、「ヒューゴの不思議な発明」や「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」、「エンダーのゲーム」や「エクソダス 神と王」、「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」や「ザ・ウォーク」等々、話題作に多数出演されています。最新作では、科学技術によって若い肉体を手に入れたはずの大富豪が、その肉体が元特殊部隊員のものだったことから、その秘密に触れ、追われることになるアクション「セルフレス 覚醒した記憶」で、主人公の大富豪役を演じていらっしゃいます。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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