アンフレンデッド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

露になる人間の醜さ。逃れられない至極の恐怖。



2016年7月30日公開
監督:レベン・ガブリアーゼ
出演:シェリー・ヘニッヒ
モーゼス・ストーム 他



【賛否両論チェック】
賛:SNSを舞台に、死んだはずの友人による惨劇が連鎖していく様が、斬新でハラハラさせられる。
否:全てがPCの画面上なので、どうしても退屈な間や描写が多い。恐怖シーンも画面の向こうで起きているので、やや迫力には欠けるか。



ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 PC上のSNSの画面のみで進行する、異色のホラー映画です。


 主人公の高校生・ブレア(シェリー・ヘニッヒ)は、1年前に自殺した幼馴染み、ローラ・バーンズ(ヘザー・ソッサマン)の動画を見ていました。パーティーでの浮かれた姿から一転、ローラは2013年4月13日、高校の校庭で拳銃自殺を図り、その様子も動画サイトに挙げられているのでした。するとそこへ、恋人のミッチ(モーゼス・ストーム)からSkypeの通話がかかってきます。


 2人だけでテレビ通話を楽しみ、ちょっとイイ雰囲気になってきたところへ、突然友人のジェス(レニー・オルステッド)・アダム(ウィル・ペルツ)・ケン(ジェイコブ・ワイソッキ)が通話に加わってきて、ブレアとミッチは慌てます。そんな中でブレアはふと、友人達の中に1人、カメラが表示されない人物がいることに気がつきます。ジェス達もその人物には心当たりがなく、気味悪がった面々は、一旦通話を切り、もう1度繋ぎ直すことにしますが、それでも謎の人物は姿を現し、何故か通話から追い出すことも出来ないのでした。


 不審に思うブレアでしたが、そんな彼女とミッチの下に、Facebook経由でメッセージが届きます。差出人のアカウントは、なんと死んだはずのローラのもの。イタズラだと思ったブレアは、通報してアカウントを削除してもらおうとしますが、入力した文章が突然「私がやった」という単語の羅列に変わってしまい、通報することも出来ません。一方のSkypeの方はというと、嫌われ者のヴァル(コートニー・ハルバーソン)も加え、謎めいたアカウントの正体が吟味されていましたが、突然ジェスのアカウントから、ヴァルのパーティーでの醜態を写した画像が送信され、場の雰囲気は一気に険悪になっていきます。しかしやがてそれは、例の謎のアカウントがやったことだと判明。そしてブレアのパソコンに残っていた情報から、そのアカウントはローラが使っていたものだと分かりますが、それはその後の身も凍るような恐怖への、序章に過ぎなかったのでした・・・。


 全てがPCの画面上で展開していく辺りは、イライジャ・ウッド主演のサスペンス「ブラック・ハッカー」にも通じるところがありますが、本作ではSkypeやFacebookといったSNSが多用され、友人達と会話をしている中で、死んだはずの友人の亡霊による恐怖に侵食されていくという、非常に特殊なホラー映画です。どうあがいても逃れられない死の恐怖が、どうしても単調になりがちな物語を、ハラハラさせる展開へと変えていくのが印象的です。


 同時に、亡霊によって暴かれていく友人達の脆い友情と、偽善の仮面の下に隠れた醜い本性が、人間の愚かさを際立たせていくようです。


 序盤はかなり退屈で、ラストも割と呆気ない感はありますが、身近にあるツールを駆使した極上の恐怖体験を、是非劇場で。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」発売中!!>