エクス・マキナ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

不思議で不気味なAIの行く末。筋書きの読めない異色の心理サスペンス。

2016年6月11日公開
監督:アレックス・ガーランド
出演:ドーナル・グリーソン
アリシア・ビカンダー
オスカー・アイザック 他

【賛否両論チェック】
賛:主人公と研究を行う社長、そして人工知能と、三者三様の思惑が絡み合い、極上の心理戦が展開される。ラストこそ予定調和だが、その過程は読めず、思わずハラハラさせられる。
否:ストーリーはかなり淡々としていて描写も単調なので、惹かれないと眠くなること必至。

ラブシーン・・・全裸シーン等結構あり
グロシーン・・・後半にかなりあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・基本的にはなし


 自身の会社の社長の別荘兼研究施設にやってきたプログラマーと、AIとの出逢いを描いたサスペンスです。

 主人公のケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、検索エンジン最大手のブルーブック社の社員でした。ある日のこと、社内抽選に当選した彼は、社長の別荘に1週間招かれることになり、意気揚々とヘリコプターに乗り込みます。着いた先は、山奥の渓流沿いの別荘。早速エントランスでカードキーを発行された彼は、バルコニーでサンドバッグを相手にボクシングをしている社長・ネイサン(オスカー・アイザック)に挨拶をするのでした。

 どうやら研究施設も兼ねているらしいその別荘を案内される中で、ケイレブは秘密保持の誓約書へサインを求められます。
「サインしない時は、俺は君と玉突きをして楽しく過ごす。しかしサインをしないと、君はきっと一生後悔する。」
と言うネイサン。ケイレブは迷った末に誓約書へとサインし、ネイサンに案内されるがまま、とあるテストに加わることになるのでした。

 ネイサンが行っていたのは、AI(人工知能)を持つロボットの開発。そこでケイレブは、ガラス張りの施設に隔離されたAI・エヴァ(アリシア・ビカンダー)と対面します。ケイレブが被験者となったのは“チューリング・テスト”と呼ばれるもので、本来は被験者が相手をロボットだと見破れるかという性質のもの。今回の場合は、ロボットだと既に知ってはいましたが、同時にケイレブはエヴァの持つ高い対話能力に驚かされるのでした。ところが2日目の実験中に、突然停電が発生し、ネイサンが見ている監視カメラがダウンしてしまいます。すると、電源が復旧するまでのわずかな間、エヴァはケイレブに、
「ネイサンを信用しないで。」
という、謎めいた言葉を発するのでした・・・。

 大企業の社長が密かに行っていた、人工知能ロボットの研究に加わった主人公。その人工知能と接していく中で、社長の言動に疑問を抱くようになっていくという、つかみどころのないミステリアスな雰囲気が印象的です。そして、主人公と社長、ロボットそれぞれの思惑が交錯し合い、その心理戦はやがて予測出来ないラストへと繋がっていきます。

 ただ作品自体はかなり静かで、淡々と進んでいくので、人によっては結構眠くなってしまうかも知れません(笑)。

 どことなく不気味でもある人工知能の真実に迫る、そんな異色の作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※別荘のリビング・・・本作で登場する別荘のリビングは、「X-ミッション」で主人公が潜入したスポーツ犯罪集団が主催した、パーティーの会場になっていたところと同じかと。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


<「映画の通信簿2015」発売中!!>