植物図鑑 運命の恋、ひろいました | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「“雑草”という名の草はない。」不思議な出逢いがくれた、幸せな日々。

2016年6月4日公開
監督:三木康一郎
出演:高畑充希・岩田剛典 他

【賛否両論チェック】
賛:上手くいかない日々を過ごしていた主人公が、心優しい青年との突然の出逢いを通して、一歩ずつ成長していく姿に心温まる。2人の仲睦まじい幸せな様子に頬が緩み、予期せぬ別れやその後の展開には、涙腺が緩む。
否:料理のシーンなんかが多いので、興味がないと退屈してしまいそう。展開もかなり強引で、ご都合主義な感は否めない。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 有川浩さん原作小説の映画化です。ヒロインの下に、野草に詳しい青年が転がり込んできます。

 物語の主人公は、不動産会社に勤める河野さやか(高畑充希)。しかし仕事は失敗続きで、いつも部長の山崎(ダンカン)に怒鳴られてばかり。一人暮らしの家には、帰りを待っていてくれる人もおらず、寂しい毎日を送っていました。そんな2月のある夜、さやかは不思議な夢を見ます。小雪が舞う中、自宅へと帰ってきた彼女の目に、自転車置き場で倒れている1人の青年(岩田剛典)の姿が飛び込んでたのでした。さやかに気がつき、起き上がった青年は、
「お腹が減って、もう一歩も動けません。良かったら、俺を拾ってくれませんか?」
と言い出します。その人懐こさに笑ってしまったさやかは、彼を家に招くと、カップラーメンを振る舞うのでした。

 翌朝目覚めたさやか。不思議な夢もあるものだと思ったのも束の間、夢に出てきた青年が台所で朝ご飯を作っているのを見て、驚きます。昨夜のことが夢ではなかったことに気がつき、動揺するさやかをよそに、青年は台所にあった残り物で、彼女に美味しい朝食を作ってくれるのでした。そんな彼に自然と心惹かれたさやかは、荷物をまとめて出ていこうとする青年を呼び止め、勇気を出して
「良かったら、ウチにいなよ。」
と告げます。かくして2人の、不思議な同居生活が始まるのでした。

 青年の名前は樹(いつき)。彼は裏庭の手入れをしてくれたり、さやかのお弁当を作ってくれたり、家のことをなんでもこなしてしまい、さやかは恐縮しきり。そして同時にさやかは、樹が植物の名前に詳しいことにも驚かされるのでした。その後コンビニで夜勤のアルバイトも始めた樹は、“半年だけ”という条件付きで、さやかの家で暮らすことになるのでしたが、そんな2人が次第にお互い惹かれ合っていくのに、あまり時間はかかりませんでした・・・。

 幸せを感じられなくなり、ふさぎ込んでいた女性の下に、突然謎の青年が現れ、次第に2人で幸せを紡いでいくようになっていくという、恋愛ドラマ好きな方にはまさに胸キュン必至の作品ですね(笑)。同時に、最初はただただ上司に言われるがままだった彼女が、青年との生活を通して成長していき、少しずつ自分らしさを確立していく姿も、またステキです。

 様々な植物を愛でる様子や、美味しそうな料理を作るシーンも多数登場し、仲睦まじいさやかと樹の微笑ましさにも、観ていて自然と心が和んでくるようです。同時に、お互いの想いを伝えきれない歯痒い感じにも、また共感出来ます。

 ラストへの展開の辺りは、ちょっと強引すぎる感じもしますが(笑)、その辺も恋愛ドラマならではのご愛嬌。沢山ニヤニヤしてホロッと涙させられる、そんな珠玉の恋模様を是非ご覧になってみて下さいませ。


【ワンチャン・ポイント】
※駅のシーン・・・劇中、さやかの最寄り駅として登場する駅は、有村架純さんと福士蒼汰さん主演の「ストロボ・エッジ」や、竹野内豊さん主演の「at Home」で登場した駅と同じところかと。


オススメジャンル&オススメ度・・・<デートで観たい>A


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