トリプル9 裏切りのコード | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

悲しき因果応報。無法者達が辿り着いた結末とは。

2016年6月18日公開
監督:ジョン・ヒルコート
出演:ケイシー・アフレック
キウェテル・イジョフォー
アンソニー・マッキー 他

【賛否両論チェック】
賛:様々な事情で悪事から抜け出せなくなった男達が、やがて破滅していく様子が、非常に緊張感のある展開の中で描かれていくのが印象的。人間ドラマやアクションを併せて堪能出来る作品。
否:生首等のグロいシーンが多く、苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも


 マフィアの仕事をさせられている悪徳警官達が、警官が襲われた際のコード「999」を使い、犯行を行うサスペンスです。

 物語の舞台はアトランタ。マイケル(キウェテル・イジョフォー)は、ロシアン・マフィアの下で悪事に手を染めていました。彼の仲間は、兄貴のラッセン(ノーマン・リーダス)を始め、地元刑事のマーカス(アンソニー・マッキー)・フランコ(クリフトン・コリンズ ・Jr.)と、元刑事のゲイブ(アーロン・ポール)の4人。その日も彼らはある銀行を襲撃し、金庫室から1つの貸し金庫を強奪することに成功します。警察無線を聞き、その動きも熟知している彼らは、まんまと逃走を図りますが、ここで予想外の事態が起こります。金庫室で欲に駆られたゲイブがカバンに詰め込んだ札束の中に、強盗用のダミーが含まれており、赤い塗料が発煙と共に車内に充満してしまったのでした。やむなくラッセンは車両を停め、マイケル達は周りの車両を銃で脅しながら、煙を車内から閉め出すと、なんとか逃げ切ります。

 マイケルはその後、ロシアン・マフィアのイレーナ(ケイト・ウィンスレット)の下へと向かいます。実はマイケルの妻は、イレーナの妹のエレナ(ガル・ガドット)。エレナは息子のフィリックスと共に、半ば人質としてイレーナのところへ住まわされているのでした。ところがイレーナは報酬を渡してくれず、次の仕事をするよう要求してきます。しかもそれは、国土安全保障省の施設に保管してある、重要機密を強奪するというものでした。一方、マーカスの下には、新しい相棒・クリス(ケイシー・アフレック)がやってきます。生真面目で仕事熱心なクリスに対し、マーカスは不快感を露にしますが、さらに悪いことにクリスの叔父は、銀行強盗事件を追っている重大犯罪課のアラン(ウディ・ハレルソン)なのでした。

 次の仕事に難色を示すマイケル達でしたが、そんな彼らに警告するかのように、ラッセンがイレーナの手の者によって惨殺されてしまいます。仕事をやるしかなくなり、しかも失敗は許されないという絶体絶命の状況下で、なんとか犯行の時間を稼ぐため、刑事であるマーカスとフランコは、
「“999”を使おうか。」
と思いつくのでした。“999”とは、職務中の警官が襲われ負傷した際に発せられるコードで、全警官はその対応に回ることになるため、国土安全保障省への対応は遅くなると、マーカス達は考えたのでした。ただしそのためには、何も知らない警官を1人犠牲にしなければならなくなり、マーカスは苦悩します。やがて彼がターゲットとして選んだのは、自らの相棒でもあるクリスでした・・・。

 様々な理由や事情によって、悪事から抜け出すことが出来なくなり、次々と犯罪を重ねていく悪徳警官達が、やがてその因果によって身を滅ぼしていく様が、非常にスリリングな描写で映し出されていきます。

 一方難点としては、グロシーンが結構多いことでしょうか。生首のシーンなんかもあったりするので、苦手な人には向きません。

 重厚な人間ドラマとしても楽しめるだけでなく、緊迫感溢れるガンアクションや、ハラハラのサスペンスも楽しめる作品に仕上がっています。


【ワンチャン・ポイント】
※アーロン・ポール・・・本作では、犯行グループの問題児・ゲイブ役。最近の映画では「ニード・フォー・スピード」での主演や、「パパが遺した物語」にはアマンダ・セイフライドの相手役で出演されています。

※ガル・ガドット・・・本作では、マイケルの妻・エレナ役。この方といえば、何といっても「ワイルド・スピード」シリーズでのジゼル役でお馴染みですが、他にも最近では「バットマンVSスーパーマン」でのワンダー・ウーマン役でも有名ですね。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


<「映画の通信簿2015」発売中!!>