セトウツミ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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地味なのに何故か笑ってしまう。異色の脱力系青春コメディ!!


2016年7月2日公開
監督:大森立嗣
出演:菅田将暉・池松壮亮・中条あやみ 他


【賛否両論チェック】
賛:瀬戸と内海のテンポのよいやりとりが、まるで漫才のようで、何も考えずに観て思い切り笑える。上映時間が短めなのも嬉しい。
否:基本はだべっているだけなので、人によっては飽きてしまいそう。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・一瞬怖いシーンがあり



 ほぼ喋りだけという、異色の青春コミックが実写映画化されました。主演はすだまさきさんと池松壮亮さん。


 物語は2人の地味な高校生・瀬戸小吉(菅田将暉)と内海想(池松壮亮)が、放課後に河原で無駄話をするオムニバス形式で進みます。


水面に佇む男の正体を想像する第1話「セトとウツミ」。


瀬戸が片想いをしている樫村(中条あやみ)に送るメールに悩む第2話「アメとムチ」。


瀬戸が普段から虚勢を張る様を例えた第3話「キョセイとギタイ」。


友達がいなかったガリ勉の内海が、ひょんなことから瀬戸とつるむようになる第0話「内海想の出会い」。


夏休み。花火や怖い話で盛り上がる第4話「先祖と子孫」。


家庭の事情で気持ちが晴れない瀬戸が悶々とする第5話「瀬戸小吉の憂鬱」。


誕生日に飼っていた猫が死んでしまった瀬戸を、内海とバルーンさん(宇野祥平)が励まそうとする第6話「出会いと別れ」。


そして内海に恋心を抱いているヒロイン・樫村が独白するエピローグ「樫村一期の気持ち」。


 全編を通してほぼ2人が喋っているだけという、極めて異色な作品です(笑)。それでも飽きずに観られて笑いも止まらないのは、菅田さんと池松さんのまるで漫才のような丁々発止のやりとりが巧みだからです。


 ストーリーはほぼそれだけではありますが(笑)、オムニバス形式なので、自分の笑いのツボに合った作品を選んでみるのもイイですね。個人的には「アメとムチ」がステキでした。


 上映時間も短めですので、お笑い好きな方は必見の1本です。



【ワンチャン・ポイント】
※中条あやみさん・・・本作では、学校のマドンナ的存在・樫村一期役。人気モデルさんで、最近の映画では女子高を舞台にしたホラー映画「劇場版 零 ~ゼロ~」での森川葵さんとの主演や、大人になることを拒んだ少年達を描いた「ライチ☆光クラブ」でのヒロイン役が有名なところですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>



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