日本で一番悪い奴ら | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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賛否は必至。行きすぎた正義感がたどり着いた、衝撃の現実。

2016年6月25日公開
監督:白石和彌
出演:綾野剛・YOUNG DAIS・中村獅童 他

【賛否両論チェック】
賛:真面目な刑事が、やがて粗暴に変わっていってしまう様子が、裏社会の壮絶な現実と共に、赤裸々に描かれていく様子が痛ましい。
否:ラブシーンやグロシーンの多さが気になる。展開も淡々としているので、興味がないと観るのは厳しいか。

ラブシーン・・・メッチャあり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも


 北海道警で実際に起きた汚職事件を基にした作品です。主演は綾野剛さん。

 1975年6月、主人公・諸星要一(綾野剛)は、その柔道の腕前を買われ、全日本制覇を狙う北海道警にスカウトされます。
「自分、補導歴あるんで・・・」
と言葉を濁す諸星でしたが、それでも無事に警察学校に入った彼は、4年後に念願の道警機動捜査隊に配属されるのでした。しかし現場では他の班に手柄を越されてばかりで、調書を書くのにも時間がかかり、いつも先輩刑事の栗林(青木崇高)からどやされていました。そんなある日のこと、1人残って調書を書いていた諸星は、隣りの班の村井(ピエール瀧)から声をかけられ、すすき野のキャバクラへと連れていってもらいます。そこで彼が目にしたのは、村井が居合わせたヤクザ者からシャンパンを入れてもらっている様子でした。そんな諸星に、村井は
「点数を稼ぐためには、飛び込むことだ。」
と、裏社会に飛び込んでいくことを教えるのでした。

 その後の諸星は、すぐに行動を起こします。街中の飲食店や水商売の店、果ては街にたむろするチンピラに至るまで、ありとあらゆる場所で自分の名刺を配って回ったのでした。すると早速1人のチンピラから、
「兄貴分の女を奪ってしまい、ヤバいからパクってほしい。クスリをやっている。」
との連絡を受けます。諸星はすぐさまその兄貴分の自宅へと踏み込んでボコボコにすると、強引に家中を捜索。見事冷蔵庫から覚醒剤と拳銃を押収することに成功するのでした。この一件で、諸星は本部長賞をもらうことになります。

 ところがその直後、諸星は村井から、
「あのやり方はまずかった。先方のヤクザがカンカンに怒っているから、お前1人で謝りに行ってこい。」
と言われてしまいます。渋々出かけた諸星は、地元ヤクザの黒川(中村獅童)と言い争いになりますが、虚勢を張る諸星に黒川は思わず吹き出してしまいます。かくして2人は打ち解け、黒川は諸星のS(スパイ)として動くようになり、諸星は次々に覚醒剤や拳銃の摘発に成功していくのでしたが・・・。

 当初は実直で真面目だった1人の刑事が、裏社会での摘発でのし上がっていく過程で、次第に初心を忘れて傲慢になり、悪事にも手を染めていくようになってしまう様子が淡々と描かれていきます。それは実話を基にしているからでもありますが、同時にとても不気味で恐ろしくもあります。

 反面、人によっては好き嫌いが分かれるであろうラブシーンやグロシーンの多さも、かなり気になります。

 社会派の作品でもありますので、刑事事件に関心のある方は、観ておいて損はないかと思います。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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