貞子VS伽椰子 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ラストは禁断の領域へ。迫り来るダブルの恐怖!!

2016年6月18日公開
監督:白石晃士
出演:山本美月・玉城ティナ・安藤政信 他

【賛否両論チェック】
賛:2つのホラー映画の世界観を踏襲しながら、ヒロイン達の恐怖を克明に映し出す描写が秀逸。恐怖も2倍(笑)。
否:当然ながら、急に驚かせるようなシーンがかなり多いので、苦手な人には絶対に向かない。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・基本的にはなし(笑)
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり


 「貞子」と「呪怨」という最恐のホラー映画同士が、まさかの激突です。主演は山本美月さんと玉城ティナさん。

 とある大学にかよう大学生の倉橋有里(山本美月)は、親友の上野夏美(佐津川愛美)から、両親の結婚式のビテオテープをDVDに焼いてほしいと頼まれます。機械音痴の夏美の頼みを放っておけなかった有里は、学食5日分でこれを引き受けるのでした。早速夏美と骨董品店を訪れた有里は、そこで格安のビデオデッキを発見。髪の毛が付いているのが気にはなりましたが、購入することにします。早速夏美と共に、自宅でダビングの準備を始めた有里は、ふとデッキの中に、古びた1本のビデオテープが入ったままになっているのを見つけます。軽い気持ちで再生する有里でしたが、偶然携帯電話にメールが入り、そちらに気をとられていたため、夏美だけがビテオを見てしまいます。ところが、見終わった夏美の表情は真っ青。どうやらそのビデオは、丁度その日の大学の講義で聞いた、“呪いのビデオ”らしいのでした。

 時を同じくして、とある住宅街へと引っ越してきた一家。娘の高校生・高木鈴花(玉城ティナ)は到着した直後、隣りの家から不気味な気配を感じとります。事実彼女は気づきませんでしたが、玄関の影からは怪しげな少年が、鈴花をジッと見つめていたのでした。その後鈴花は学校で、自分の隣りの家でかつて無理心中があったということと、それ以来その家に足を踏み入れた者が、皆不可解な死を遂げていることを聞かされます。その家はさながら、“呪いの家”と呼ばれているのでした。

 翌日、ビデオテープを買った店を訪れた有里と夏美は、同じようにビデオを見た店員が、昨夜突然飛び降り自殺をしたことを知ります。どうやら呪いが本物らしいと感じた2人は、大学の講義で“呪い”について話していた教授・森繁新一(甲本雅裕)に助けを求めます。すると森繁は俄然ビデオに興味を抱き、自らそれを鑑賞して、自分から呪いにかかるのでした。一方鈴花の自宅周辺では、4人の小学生が忽然と姿を消す事件が発生。直前に呪いの家の前で彼らを見かけていた鈴花は、不安を隠せません。やがて彼女の身の回りでも、不気味な出来事が起こり始めるのでした。

 その後森繁は、有里と夏美を著名な霊媒師の下へと連れていきますが、呪いのビデオに巣食う“貞子”の呪いは強力で、除霊は失敗。霊媒師は森繁らも巻き添えに、呪い殺されてしまうのでした。ショックを隠せない夏美を見た有里は、自らもビデオを見ることを決意、その場で再生してしまいます。するとそこへ、霊媒師が予め呼んでいた最強の霊能力者・常盤経蔵(安藤政信)が到着します。彼が考え出したのは、貞子の呪いと、呪いの家(=“伽椰子”の呪い)をぶつけ、両方を消滅させるというものでしたが・・・。

 日本を代表するホラー映画の激突ということで、当然恐怖も2倍です(笑)。呪いに怯え、必死に振り払おうとする人々を、まるで嘲笑うかのように迫り来る貞子と伽椰子、そして俊雄。どこから襲ってくるか分からない特有の緊迫感に、上映中ずっとハラハラさせられること必至です。

 あまり言うとネタバレになってしまいますが、シリーズのお約束シーンも多数健在です。恐怖に駆られたヒロイン達の心理が、刻一刻と近づく命の危機と共に、巧みに描かれていくのも必見です。

 ラストも賛否両論あるかとは思いますが、宣伝文句の「日本ホラーの歴史を破壊する」という言葉は、言い得て妙ですね(笑)。気になった方は、怖いもの見たさに是非ご覧になってみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※玉城ティナさん・・・本作では、伽椰子の呪いに苛まれる女子高生・鈴花役。モデル出身の方で、最近の映画では松山ケンイチさん主演の「天の茶助」での主人公の妹役や、二階堂ふみさんと山崎賢人さん主演の「オオカミ少女と黒王子」での主人公のクラスメート役等が有名なところですね。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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