サブイボマスク | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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暑苦しいけどカッコイイ。真っ直ぐな男の奮闘劇!!

2015年6月11日公開
監督:門馬直人
出演:ファンキー加藤・小池徹平・平愛梨 他

【賛否両論チェック】
賛:“バカ”が付くほど真っ直ぐで、みんなを笑顔にするために走り続ける主人公の姿に、不思議と感動してしまう。そんな彼に感化されて、変わっていく周りの人々も印象に残る。
否:お話そのものはかなり強引で、ツッコミ出すとキリがない。楽曲もステキだが、好き嫌いは分かれるか。

ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・犬のフンのシーンがあり(笑)
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・基本的にはなし


 さびれてしまった地元を救うため、1人の男が立ち上がるコメディです。主演はファンキー加藤さん。

 物語の舞台は、過疎化が進む片田舎の道半(みちなかば)町。近くのゆめのまち市に大型ショッピングモール「DREAM TOWN」が出来たこともあって、商店街はすっかりシャッター街と化していました。そんな中、青年団の春雄(ファンキー加藤)は、自閉症を持つ弟分・権助(小池徹平)を連れ、その日も近隣の町のゆるキャラ達が集うイベントに出場していました。しかし、春雄が1年がかりで製作したキャラクターは、見るも不格好で子供達には大不評。しかも中に入っていた権助が、子供の1人が持っていたお饅頭に反応し、飛びついてしまったため、会場は大騒ぎになってしまうのでした。イベント後、春雄は他の町の参加者から、
「優勝するキャラクターは、始めから決まっていた。ゆめのまち市の市長が、県知事に根回しをしていたからだ。」
と聞かされますが、それでも“バカ”が付くほど真っ直ぐな春雄は、元気のない道半町を盛り上げようと、その日も商店街の真ん中で、声の限りに歌い続けるのでした。

 時を同じくして、道半町に1組の母娘が降り立ちます。やってきたのは、東京でモデルを志すも成功せず、最近夫と離婚して出戻ってきた雪(平愛梨)と、その一人娘。景気が悪く働き口もない町に、雪は思わず閉口しますが、一方娘の方は、なんとなく町を気に入った様子なのでした。そんな2人は市役所からの帰り道に、商店街で歌っている春雄に遭遇しますが、彼を一目見た雪はがく然とし、すぐにきびすを返します。実は春雄と雪は、元恋人同士。そんな気まずさも相まって、雪はそそくさとその場を後にするのでした。

 その後も春雄は、町おこしのために街コンを開きますが、町側の参加者は中年のハゲ親父ばかりで、なかなか上手く行きません。自室で権助の面倒を見ながら、何か策がないかと頭を悩ませる春雄でしたが、そんな彼の脳裏にふと、生前はプロレスラーだった父(武藤敬司)の姿が蘇ってきます。かつて父は「サブイボマスク」と名乗り、覆面レスラーとして活躍していました。
「みんなを笑顔にするためには、どんなに辛く苦しくても、まずは自分が笑顔でいること。」
という父の教えを思い出した春雄は、父が使っていたマスクをかぶると、“謎の覆面シンガー「サブイボマスク」”として、歌い始めます。そこへ、ひょんなことから再会した雪も加わり、商店街は徐々に活気を取り戻していくのでしたが・・・。

 まずファンキー加藤さん演じる主人公・春雄のキャラクターが、とってもステキです。他人に何と言われても意に介することなく、みんなを笑顔にするために一心不乱に歌い続けるその姿は、暑苦しさを通り越して感動を誘います(笑)。

 そして、そんな春雄にいつも寄り添い、その純粋さで周りを笑顔にしていく権助や、春雄に感化されてかつての自分を取り戻していく雪の存在も、物語を引き立たせていきます。後半で、春雄の恩恵を忘れて彼をさげすもうとする町の人々に対して、雪が啖呵を切るシーンが印象的です。

 設定や展開はかなり無理やりなので、ツッコミどころは満載ですが(笑)、ファンキー加藤さんのステキな歌の数々と共に紡がれる爽やかな感動作を、是非チェックしてみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※平愛梨さん・・・本作ではヒロインの雪役。最近何かと話題のお方ですが(笑)、映画では「20世紀少年」シリーズでのヒロイン役で、一躍有名になった方ですね。最近では「呪怨 ザ・ファイナル」でも主演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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