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浮き彫りになる“男の脆さ”。後味の悪い異形のサスペンス。

2016年6月11日公開
監督:イーライ・ロス
出演:キアヌ・リーブス
ロレンツァ・イッツォ
アナ・デ・アルマス 他

【賛否両論チェック】
賛:一夜の過ちから、それまでの幸せな生活をぶち壊されていく主人公の姿が壮絶で、“男の持つ脆さ”を痛感させられる。
否:決して救いのないストーリーなので、後味は非常に悪く、人によってはヘドが出そう。過激なラブシーンもあり。

ラブシーン・・・過激なシーンが多数あり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも


 嵐の夜に、親切心から2人の美女を招き入れた主人公を襲う、壮絶なサスペンスです。主演はキアヌ・リーブス。

 主人公は、元DJで建築家のエヴァン(キアヌ・リーブス)。芸術家の妻・カレンと、ジェイクとリサの2人の愛する子供もおり、文字通り絵に描いたような幸せな毎日を送っていました。迎えた父の日、本当は家族4人でビーチへ出かける予定でしたが、エヴァンに急な仕事が入ってしまい、彼は愛犬のモンキーと留守番をすることに。カレンはロサンゼルスで開く展示会に出品予定の作品を仕上げると、子供達を連れてビーチへと出かけていくのでした。

 その日の夜、外は大雨となっていましたが、エヴァンは自室で1人、黙々と仕事をこなしていました。するとそこへ、玄関のドアを叩く音が聞こえてきます。エヴァンが出ると、そこにはずぶ濡れになっている2人の美女の姿が。
「知り合いの家を探しているのに、見つからなくて・・・」
という2人に、エヴァンは電話を貸そうとしますが、生憎携帯電話が水没していて、連絡先が分からないとのこと。
「Facebookでなら探せるかも!!」
という2人を、エヴァンは快く室内へと招き入れると、iPadとバスタオルを貸すのでした。

 2人は客室乗務員の、ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)とベル(アナ・デ・アルマス)と名乗ります。その後、大体の行き先が分かった2人に、エヴァンはタクシーを呼んであげますが、最初は謙虚だった2人は、次第に
「服を乾かしたい・・・」
「DJだったの!?レコードを聴きたい・・・」
「家族の話を聴きたい・・・」
と、段々厚かましくなっていきます。そして、次第にボディタッチも激しくなってくる2人に、エヴァンは疑問と背徳心を感じ始めますが、そんな彼に対し、ジェネシスとベルは徐々に思わせ振りな態度をとり始めます。それでもなんとか夫として、そして父親としての理性を保っていたエヴァンでしたが、タクシーが到着し、バスルームにいる2人を迎えにいったところで、とうとう2人の誘惑に負けてしまい、一夜を共にしてしまうのでした。まさかその一夜が、エヴァンにとっての地獄の始まりになるとは、この時はまだ知るよしもありませんでした・・・。

 家族と幸せな毎日を送っていた主人公が、突然降って湧いた誘惑を断ち切れなかった結果、身の毛もよだつような地獄へと引きずり込まれていく様に、“男の脆さ”というものが垣間見られます。

 反面、女性達の行動には理解に苦しむ部分も多く、
「・・・結局何がしたいの?」
と思ってしまった日には、観ていて不快なことこの上ないと思います(笑)。

 とはいえ、他ではあまり体感出来ないような緊迫感に支配される、貴重な作品でもあります。特に世の男性陣の方々は、怖いもの見たさに是非(笑)。


【ワンチャン・ポイント】
※ロレンツァ・イッツォ・・・本作では、主人公をどん底へと突き落とす女性達の1人・ジェネシス役。本作の監督であるイーライ・ロスの奥様で、最近では同じイーライ・ロス監督作品の、自然保護活動中に食人族に捕まった大学生達の恐怖を描いた「グリーン・インフェルノ」でも、主演を務めていらっしゃいます。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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