雨女 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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極限の恐怖の中にある、確かで悲しい物語。

2016年6月4日公開
監督:清水崇
出演:清野菜名・柳俊太郎・高橋ユウ 他

【賛否両論チェック】
賛:4DX特有の、極上の恐怖体験を堪能出来る。意外にもしっかりとした背景が描かれているのもステキ。上映時間も短いので、アトラクション感覚で楽しめる。
否:4DXなので、急に驚かせるシーンの恐怖が倍増しているため、本当に苦手な人には絶対に不向き。

ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・少しだけあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり


 清水崇監督最新作。4DX用に作られたホラー映画です。主演は清野菜名さん。

 主人公の理佳(清野菜名)は、いつも同じ悪夢に悩まされていました。それは土砂降りの雨の中、踏み切りの手前で佇む彼女の脇をすり抜けて、黒髪で黒服の女が踏み切りに飛び込み、彼女の目の前ではねられてしまうというものでした。その夜も、恋人の隆(柳俊太郎)と過ごしている時に、悪夢を見てしまった理佳。丁度その時、隆の携帯電話に「YURI」という女性からの着信が入ります。少し前から何度もその女性から着信があることに気づいていた理佳は、隆への不信感を拭えずにいるのでした。

 それからしばらく経ったある日、理佳が働いている雑貨店に、人気モデルのYURI(高橋ユウ)が来店します。一時期休業し、出産をしていたというYURIは、その日も幼い男の子を連れていました。そんなYURIを横目で見ていた理佳は、まさかとは思いつつも、控えておいたあの「YURI」の電話番号にこっそり電話をかけるのでしたが、なんとそこで店内にいるYURIが電話に出てしまい、思わず動揺してしまうのでした。

 その後、隆と海へ出かけた理佳でしたが、生憎その日も雨。車に乗り込んだ理佳は、隆から
「お前、本当に雨女だな。」
と言われてしまいます。丁度カーラジオからは、YURIのインタビューが流れていましたが、それとなく消そうとした隆の手を、理佳は掴みます。そして、
「知り合いだよね?・・・YURIさんの子供の父親は・・・もしかして?」
と、疑問をぶつけるのでしたが・・・。

 さすが4DX用に作られた映画だけあって、展開と演出の具合が絶妙です。降り注ぐ雨は勿論のこと、滴り落ちる血や踏み切りの緊迫感等々、これでもかという恐怖体験に翻弄されること請け合いです(笑)。

 ただそれとは別に、謎めいた恐怖の正体は、意外にもしっかりとした背景があって、短い中にも和製ホラー特有の悲哀をしっかりと感じることも出来るのが印象的です。

 上映時間も40分とかなり短めなので、怖いのが苦手な方もアトラクション感覚で、是非体感してみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※高橋ユウさん・・・本作では、シングルマザーの人気モデル・YURI役。お姉さんはあの高橋メアリージュンさん、確かに似ていらっしゃいますね(笑)。ちなみに今のお名前の表記は、同姓同名のシンガーソングライター・高橋優さんに配慮して、改名されたそうですよ。これからもその活躍に期待大です。

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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