白鳥麗子でございます! THE MOVIE | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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これぞ恋愛コメディの王道。単純明快な愛の物語。

2016年6月11日公開
監督:久万真路
出演:河北麻友子・水野勝・小林豊 他

【賛否両論チェック】
賛:恋路を引き裂かれてしまった主人公達の奮闘ぶりが、コミカルに描かれていくのがとても痛快。“愛”を直球で問いかける内容も、単純明快で心に響く。
否:ストーリーはかなり荒唐無稽なので、ツッコミどころを挙げるとキリがない。展開もかなり強引なので、本格派には物足りないか。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・少しだけあり(笑)
怖シーン・・・なし


 人気少女コミックの実写ドラマ、その映画版です。財閥のお嬢様と平凡な大学生との恋愛を描いたコメディです。主演は河北麻友子さん。

 ある日のこと、いつものように恋人・哲也(水野勝)のアパートを訪れていた、白鳥財閥のお嬢様・麗子(河北麻友子)は、
「私にだって料理くらい出来る!!」
と、包丁を片手に台所に立ちます。嫌な予感がする哲也でしたが、案の定ジャガイモは実よりも皮の方が大きくなり、しまいには肉を洗い出す始末で、哲也は静かに後を引き継ぐのでした。そんな麗子に対し、哲也は、
「今度バスケ部の合宿で、俺の実家の近くに行くから、一緒に来て両親に会ってほしい。」
と頼みます。
「ご両親にご挨拶・・・っていうことは、プロポーズ!?」
と勝手に盛り上がってしまった麗子は、二つ返事でついていくことに決めるのでした。

 こうして、伊豆は下田へと到着した麗子と哲也。哲也の実家は、昔からの漁師の家柄。母親の正恵が出迎えますが、麗子は緊張からか完全に空回りしてしまい、料理を手伝おうとすれば鍋に塩を“ひとつかみ”入れてしまうわ、居間を掃除すれば花瓶を倒して畳をダメにしてしまうわで、正恵は開いた口が塞がりません。それでも、漁から帰ってきた父・幸作と祖父・新三郎には歓迎され、とれたての魚をご馳走になります。一方の哲也は、偶然やってきた腐れ縁の留美(久松郁実)と再会しますが、密かに哲也への想いを抱き続けている留美は、仲睦まじい哲也と麗子の姿に、複雑な表情を隠せずにいるのでした。そんな中、ふと麗子が白鳥財閥の令嬢であることが発覚。するとそれまで優しかった幸作達の態度が一変、
「二度と来るな!!」
と、麗子は家から追い出され、哲也も家の中に連れていかれてしまいます。

 実はこの地区では、白鳥財閥と桐生財閥との開発計画が進んでおり、幸作を始めとする一部の漁師達は、この計画に激しく反対しているのでした。邸宅へと戻った麗子は、早速父・吉太郎に猛抗議をしますが、逆に上手く言いくるめられてしまうと、自室に閉じ込められてしまいます。一方の哲也も、幸作達に
「スマホは預かった。家からも出るな!!」
と言われてしまい、監視役に留美を付けられてしまいます。かくして2人は、ロミオとジュリエットよろしく、引き裂かれてしまうのでしたが・・・。

 予備知識はあった方が楽しめそうですが、最悪なくても大丈夫。平凡な大学生と恋に落ちた財閥のお嬢様が、地元の開発計画から恋路を引き裂かれてしまい、それでも大切な愛を貫くために、2人がそれぞれの立場から状況を打開しようと奮闘する様子が、非常にコミカルに描かれていくのが痛快です。

 あまり言うとネタバレになってしまいますが、ラストで主人公達に突きつけられる究極の選択にも、“愛する者のために何を犠牲にするか”という永遠のテーマが、ストレートに観る者の胸を打ちます。

 ありがちで先が読めてしまうストーリーではありますが、それも含めてラブコメディの王道を地で行くような、ステキな作品に仕上がっています。出演者のファンの方には勿論、恋に悩む全ての人にオススメの作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※上野優華さん・・・本作では、白鳥家の使用人・うずまき役。シンガーソングライターの方で、最近の映画では、主題歌も歌っている「1/11 じゅういちぶんのいち」や、ホラー映画の「心霊写真部 劇場版」、そして本作と同じようにBOYS AND MENの方々と共演された「復讐したい」等に出演していらっしゃいます。「瀬戸内海賊物語」等では主題歌も担当されているので、これからもそのマルチな活躍に期待です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>B


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