ラザロ・エフェクト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「ルールを破れば、報いを受ける。」異色のホラー映画。

2016年6月11日公開
監督:デビッド・ゲルブ
出演:オリビア・ワイルド
マーク・デュプラス
ドナルド・グローバー 他

【賛否両論チェック】
賛:「死者の復活」という、人間が触れてはいけない領域に踏み込んでしまった研究チームが、蘇った主人公のもたらす脅威に恐れおののき、次第にその犠牲になっていく姿に、因果応報の皮肉さを痛感させられる。しっかりと恐怖の元凶を描いているのが印象的。
否:「死後の魂」等のキリスト教的価値観には、好みが分かれそう。急に驚かせるシーンも非常に多い。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり


 自分達の研究によって、死から生還した主人公を襲う変異を描きます。 

 主人公・ゾーイ(オリビア・ワイルド)は、カリフォルニア州にある大学で、共同研究者で恋人でもあるフランク(マーク・デュプラス)と共に、とある研究をしていました。新しく撮影助手としてやってきたエヴァ(サラ・ボルジャー)を加えた研究チームは、真面目なニコ(ドナルド・グローバー)と、チャラいが意外な発想をするクリス(エバン・ピーターズ)を合わせ、5人となります。彼らが行っているのは、ゾーイが発見した、神経細胞の再構築を促進させる“ラザロ血清”を投与し、同時に脳神経に電気刺激を与えることで、死んだ細胞を蘇らせること。目的は「延命治療にかけられる時間を延ばすこと」でしたが、それは同時に“死んだものを生き返らせること”への挑戦でもありました。そしてある夜、クリスの一言がふとしたアイディアがきっかけとなり、彼らはついに安楽死した犬を生き返らせることに成功するのでした。

 ゾーイとフランクは、その犬を“ロッキー”と名付け、自宅で飼うことにします。しかし生前、ロッキーは白内障で両目が見えなくなっていたはずでしたが、蘇ったロッキーは両目がすっかり治っていました。不審に思い、その後もロッキーの分析を進めるゾーイ達でしたが、ロッキーは次第に凶暴性も見せ始め、仕方なく研究室で飼育することになるのでした。

 ところがその直後のある日、出勤してきたフランクは学長に呼び出されると、
「あなたが行っている研究は、学校に申し出ている研究内容から逸脱している。」
と告げられます。
「何故研究のことを知っているのか?」
といぶかしがるフランクでしたが、時を同じくして、研究室にはクライロニス製薬の担当者達が押しかけ、資料を回収し始めたため、突然のことにゾーイ達は面食らいます。実は元々フランクの研究に投資していたワーナー・ゴス社が買収され、筆頭株主となったクライロニス製薬が、ラザロ血清のことを嗅ぎつけ、その成果を横取りしようとやってきたのでした。ゾーイ達は、
「3年間の研究が奪われる!!」
として閉口。研究室を明け渡す翌日の朝までに、もう1度犬を生き返らせてデータをとるために、深夜の研究室へと忍び込むのでした。

 ところが侵入に成功し、犬の遺体に電気ショックを与えていたまさにその時、悲劇が起こります。焦ったゾーイが指輪を外すのを忘れたままレバーを触ったため、感電してしまったのでした。慌てて応急処置を施すフランク達でしたが、ゾーイはそのまま帰らぬ人になってしまいます。なんとか彼女を取り戻したいフランクは、周囲の反対を押し切り、ロッキーに行った実験をゾーイの遺体にも行ってしまうのでしたが・・・。

 死んだ人間を生き返らせるという、人類の禁忌に手を染めてしまったフランク達研究チーム。そんな彼らに、復活したはずのゾーイの変異が刻一刻と襲いかかってくるのが、非常に怖くてハラハラさせられます。クライロニス製薬の担当者が語る、
「ルールを破れば、報いを受ける。」
という言葉が、とても皮肉で心に残ります。

 ただ単にホラー映画として驚かせるだけではなく、その元凶や理由がしっかりと描かれているのもステキです。あまり言うとネタバレになってしまいますが、少しあの「LUCY」にも変なところで共通項がありそうですね(笑)。

 一方で、ゾーイの一連の出来事に際しては、やや宗教色が強かったりするのも否めないところ。その辺りで、純粋に好みは分かれそうなところでもあります。

 何はともあれ、ホラー映画が好きな方には、絶対オススメの作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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