サウスポー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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人はここまで強くなれる。消えることのない“ホープ”。

2016年6月3日公開
監督:アントワン・フークア
出演:ジェイク・ギレンホール
レイチェル・マクアダムス
フォレスト・ウィテカー 他

【賛否両論チェック】
賛:妻の死をきっかけに転落したチャンピオンが、娘を取り戻すために再び戦いに身を投じる姿が、感動を誘う。「自分を守る」という新たなスタイルを築いていく様子にも、生き方について改めて考えさせられる。
否:ボクシングのシーンが非常に多いので、苦手な人には不向き。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殴り合いのシーンはメッチャあり
アクションシーン・・・ボクシングのシーンはメッチャあり
怖シーン・・・基本的にはなし


 転落したボクシングのチャンピオンが、愛する娘のために、再びリングに挑みます。主演はジェイク・ギレンホール。

 始まりは、世界ライトヘビー級タイトルマッチ。4度目の防衛に挑む王者、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)の姿がありました。およそ“ディフェンス”というものを知らない彼は、挑戦者・ジョーンズのパンチに流血を繰り返しながらも、迎えた第10ラウンドで、見事KO勝ちを収めます。その傍らには、愛する妻・モーリーン(レイチェル・マクアダムス)が寄り添い、家では愛娘のレイラが家政婦と、2人の帰りを待ちわびていました。ビリーは今、まさに幸せの絶頂にありましたが、打たれ続ける彼の体を心配するモーリーンは、
「次の試合は来年の後半まで延ばして、少しゆっくりしたら?」
と忠告します。しかしそんなモーリーンの心配にも、ビリーは聞く耳を持ちませんでした。

 しばらくして、ビリーのスポンサーでもあるジョーダン(カーティス・“50セント”・ジャクソン)が、次のトゥレイとの試合を持ちかけてきますが、モーリーンはこれを固辞。その後ビリーは、自身とモーリーンの出身でもある児童施設主催のパーティーに出席し、その場でスピーチをします。ところがその直後、モーリーンと退席しようとしたビリーを、以前から彼との対戦を熱望していたミゲルが呼び止めます。モーリーンに促され、無視しようとしたビリーでしたが、
「お前のベルトと女房をいただく!!」
というミゲルの挑発に、短気な彼は激昂、ミゲルに殴りかかってしまいます。すぐに双方の付き人達も乱闘に加わり、会場は騒然としますが、次の瞬間、1発の銃声が響き渡るのでした。どうやらミゲルの付き人の1人が拳銃を発砲したようでしたが、あろうことか流れ弾がモーリーンに当たってしまいます。ビリーは必死に介抱しますが、彼女はレイラのことを気にかけたまま、帰らぬ人になってしまうのでした。

 その後のビリーは、転落の一途を辿ります。ミゲルの付き人に復讐を企むも実現せず、酒と薬に溺れ、気力なく望んだトゥレイとの試合も、一方的に叩きのめされてしまいます。しかも試合を止めたレフェリーに激怒し、頭突きをしてしまったビリーは、1年間の出場停止と10万ドルの罰金を課されてしまうのでした。そんな彼をジョーダンは切り捨てたため、ビリーの生活は困窮し、自宅や車は差し押さえられてしまいます。その上、
「子供を育てるには、不適切な環境だ。」
として、レイラは施設に入れられてしまうのでした。こうして全てを失ったビリーは、伝説のトレーナー・ティック(フォレスト・ウィテカー)の下を訪れ、再起を図ろうとするのでしたが・・・。

 前半では、全てを手にしたチャンピオンが、最愛の妻の死をきっかけに没落していく様子が、非常に切なく描かれます。特に愛する娘と引き裂かれてしまう辺りは、悲しすぎる展開です。

 そして後半では、どん底まで落ちた彼が、愛する娘を取り戻すために、全てを賭けて因縁の敵との戦いに挑んでいく姿が、とても雄々しく映ります。それまで試合でも人生でも「自分を守る」ということを知らなかったビリーが、新しい師に出逢い、その生き様までも変わっていく様子が印象的です。

 試合のシーンも迫力満点。苦手な人には当然向きませんが、熱い男の感動的な生き様を、是非劇場でご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※格闘技がメインの映画・・・本作は、ボクシングチャンピオンだった主人公を描いた作品ですが、他にもこうした格闘技を描いた最近の作品としては、あの『ロッキー』の新章「クリード チャンプを継ぐ男」や、元ボクサーが愛弟子と共に総合格闘技に挑む「激戦 ハート・オブ・ファイト」なんかがありますね。いずれも迫力のある試合のシーンが印象的です。



オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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