シマウマ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

残酷すぎる描写と現実。裏社会を行く衝撃的な問題作。


2016年5月21日公開
監督:橋本一
出演:竜星涼・須賀健太・日南響子 他


【賛否両論チェック】
賛:裏社会に堕ちた主人公が、もがきながらも“回収屋”として成長していく姿が、不気味でありながらも胸を熱くする。演者さん達の怪演も見事。
否:人体損壊系のグロシーンが非常に多いので、苦手な人には絶対不向き。イジメのシーンや、女性に乱暴するシーンもあり。


ラブシーン・・・かなりあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・少しあり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖い



 依頼人の恨みを晴らす「回収屋」になった主人公の、苛酷な姿を描きます。主演は「獣電戦隊キョウリュウジャー」の竜星涼さん。


 主人公のドラ(竜星涼)は、仲間達とつるんで、美人局(つつもたせ)まがいのことをしていました。その手口は、アヤ(高橋メアリージュン)を結婚相談所で男と出逢わせ、上手くいきそうなところにドラ達がおしかけて、穏便に済ませようとする相談所から金を巻き上げるというもの。ところがある日のこと、いつものように相談所へ押しかけたドラ達でしたが、相手の男は全く動じず、逆にドラ達に殴りかかってきます。袖をまくった男の腕には刺青が光り、明らかにヤクザ。しかしドラだけは逆上し、消火器で男を殴り倒してしまうのでした。その後、川原で男を拷問したドラ達は、男が相談所で引っかけた女をアダルトビデオに出演させ、稼いでいることを聞き出し、その金を巻き上げます。指を2本折られ、金も取られた男は、怒り心頭。なんとか携帯電話をつかむと、“シマウマ”と登録された番号へと、ダイヤルするのでした。


 その後、ドラの仲間達は次々と襲われ、無惨なやり方で瀕死の重傷を負わされると、その動画がドラの下へと送りつけられてきます。慌てたドラは逃走を図り、何も知らないアヤの下へと駆けつけます。連れ去られそうになっていたアヤを助けようと駆け寄るドラでしたが、なんとそれはアヤではなく、女装した男・アカ(須賀健太)。ドラはあえなく彼らに捕まってしまうのでした。吊し上げられたドラは、アヤが目の前で脚を焼かれるのを見せられると、自身も激しい暴行を受けます。ところが、背中を刺そうとシャツを破いたアカは、その首筋に何かで刺したような古傷を見つけ、手を止めます。するとアカは、
「シナリオ変更。」
と告げると、ドラの拘束を解かせ、拘束したとある男の前へと連れていきます。その男こそが、彼ら“回収屋”の本来の依頼主である、あのヤクザでした。アカ達“回収屋”の仕事は、依頼人の恨みを、死よりも辛い苦痛を与えることで晴らすというもの。しかしアカは、ドラに回収屋としての素質を見出だしたため、そのテストとして、依頼人であるヤクザを彼に殺させようとしたのでした。その意に応えるかのように、ドラはヤクザを素手で殴り殺してしまうのでした。


 実はアカがドラを助けたのには、もう1つ理由がありました。かつては高校の同級生だった2人。不良グループのリーダーだったドラは、いじめられていたアカを助けるふりをして、自分の舎弟にしたため、裏切られたと知ったアカは、怒りに任せてコンパスでドラの首筋を刺したという過去があったのでした。ドラの傷を見て、彼を思い出したアカは、
「もっと下の世界があるってことを、思い知らせてあげる。」
と、ドラを回収屋の世界へと引きずり込んだのでした。そんなアカの思惑を知ってか知らずか、傷の癒えたドラは、同じ回収屋のキイヌ(日南響子)に導かれるままに、回収屋としての第一歩を踏み出すのでしたが・・・。


 イメージとしては、「怨み屋本舗」をもっとバイオレンスにした感じでしょうか(笑)。自らも身をもって知った“回収屋”という裏の世界に足を踏み入れた主人公が、時としてボロボロになりながらも、プロの回収屋として凄みを帯びていくまでが、非常に暴力的かつスリリングに描かれていきます。


 脇を固める演者さん達も、怪演奇演の連続で、不気味な裏の世界観を、見事に際立たせていらっしゃいます。


 反面、指を切ったり体を燃やしたり、グロいシーンがこれでもかと続くので、苦手な人が観てしまうと虫ずが走ると思います。ラブシーン等も多数あります。


 基本的には、作品や演者さんが好きな方向けの作品かも知れません。気になった方は是非。



【ワンチャン・ポイント】
※須賀健太さん・・・本作では、狂気の回収屋・アカ役。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「青鬼」のシュン役で有名な方で、他にも「スイートプールサイド」や「でーれーガールズ」、「劇場版 媚空 ビクウ」等にも出演されています。


【ワンチャン・ポイント】
※珠燐さん・・・本作の主題歌を歌っているアーティストの方。実はキイヌ役の日南響子さんの、歌手活動をされる際の名義だそうです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」発売中!!>