(劇場版) 牙狼 GARO -DIVINE FLAME- | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

予備知識は必須。愛する者のための悲しき戦い。


2016年5月21日公開
監督:林祐一郎
出演(声):浪川大輔・野村勝人・萩原聖人


【賛否両論チェック】
賛:愛する者や世界を守るため、同じように愛する者のために世界を滅ぼそうとする敵に立ち向かっていく主人公達の姿が、非常に印象的。
否:アニメーションとはいえ、グロいシーンが結構多いので、苦手な人には向かない。予備知識も必須。


ラブシーン・・・冒頭にあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも



 人気テレビドラマのアニメ映画化です。魔物達を討伐する魔界騎士達の戦いを描きます。


 物語の舞台は、“ホラー”と呼ばれる魔物達が暗躍し、それらを殲滅するために、“魔界騎士”や“魔界法師”といった者達が戦いを続けている世界。とある霧がかった湖畔で、1組の男女が愛し合っていました。するとそこへ突然、水面から謎の女が音もなく浮かび上がってくると、男の気を吸い取ってしまいます。男は氷漬けになると、すぐに砕け散ってしまいます。怯える女の方も、顔面に触手のようなものが吸い付くと、顔の皮を剥がされ、絶命してしまうのでした。


 時を同じくして、自身も魔界騎士であるアルフォンソ(声:野村勝人)は、ヴァリアンテ王国の王子でありながら、日々城を抜け出しては、どこかへと馬を走らせていました。彼が通いつめていたのは、従弟で戦友の黄金騎士であるレオン(声:浪川大輔)と、彼が可愛がっている義理の弟・ロベルト(声:富田美憂)の下。レオンは幼いロベルトに早くも木刀を握らせ、魔界騎士になるための鍛練を始めていました。その熱心さにアルフォンソは
「まだ早すぎるのでは・・・?」
と疑問を呈しますが、レオンは
「俺は1歳の時から剣を握らされていた。」
と、聞く耳を持ちません。ついつい言い争いになる2人でしたが、それを見たロベルトは泣き出してしまい、レオンとアルフォンソは我に帰るのでした。


 その後、番犬所の神官・ガルムに呼び出されたレオンとアルフォンソは、今はなき小国・バゼリアに、謎のホラーが現れたと知らされます。そのホラーは、男は精気を枯らして殺し、女は顔の皮を剥がして殺すという輩で、本来対処するはずのバゼリア根付きの魔界騎士とは、もう何年も連絡が付かない状態とのことでした。しかも、ガルムが討伐に向かわせた魔界騎士達はことごとく倒されたらしく、戻ってきたのは剣と手首だけという有り様でした。おまけにどうやら今回の黒幕は、レオン達がかつて倒したメンドーサの魔道具「ツェルケルの環」を使い、死んだ魂を現世に引き戻そうとしているとのこと。それがもし実際に起きれば、因果律が崩れて世界は崩壊してしまうとのことで、レオンとアルフォンソは早速これを阻止するべく、バゼリアに向かうことを決めるのでした。そんな2人に対し、ガルムは
「今回は助っ人を用意している。」
と、謎めいた言葉をかけるのでした。


 ところがその直後、ロベルトの下へ帰ったレオンは、家の中が荒らされているのに気がつきます。慌ててロベルトを探したレオンの目に飛び込んできたのは、ロベルトを抱えて走り去る3人の黒衣の姿でした。レオンはロベルトの後を追い、なんとか先回りをしますが、敵もさるもので、ロベルトを抱えた黒衣は逃げおおせてしまい、レオンも劣勢に立たされてしまいます。するとそこへ、謎の黒曜騎士が割って入ると、黒衣を一掃。黒衣の正体は、何者かに操られた魔道具でした。一方の黒曜騎士の正体は、盲目の戦士・ダリア(声:萩原聖人)。ダリアはロベルト救出に力を貸すと約束し、2人はバゼリアを目指します。ところが、黒衣の目が光る街中で、レオンは美女にくだを巻いている1人の男を発見し、思わず目を疑います。そこにいたのは、4年前に死んだはずの父・ヘルマン(声:堀内賢雄)でした。実は彼こそが、ガルムが用意した〝助っ人”。万が一「ツェルケルの環」で現世と死者の国とのゲートが開いてしまった際に、それを止められるのは死者であるヘルマンだけ。そう踏んだガルムは、自らの力を使って、ヘルマンを一時的に蘇らせていたのでした・・・。


 〝ザ・ファン向け映画”といったところでしょうか。予備知識は必須です。世界を滅ぼしてでも、愛する者のために自らの力を使おうとする者に対し、主人公達もまた愛する者達を守るために、果敢に戦いを挑んでいく姿が、切なくもあり輝かしくもあります。


 主人公達が危ないところでいつも助かるあたり、お約束といえばお約束な気もしますが(笑)、戦う宿命を背負った者達の激しさ溢れる戦いに、思わず息を飲みます。


 反面、グロいシーンやラブシーンもあったりするので、情操教育にはあまり向かない作品でもあります。どちらかというと大人向けの、なおかつ世界観が好きな方向けの作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」発売中!!>