心霊ドクターと消された記憶 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

怖すぎるミステリー?辿り着いた驚愕の真実とは。


2016年5月14日公開
監督:マイケル・ペトローニ
出演:エイドリアン・ブロディ
クロエ・ベイリス
エマ・オファレル 他


【賛否両論チェック】
賛:死者達からのサインに気づき、自身が失っていた記憶を辿って、驚愕かつ戦慄の真実を知っていく主人公の姿に、思わずハラハラさせられる。
否:急に驚かせる演出が多いので、ホラーが苦手な人には不向き。設定にもやや無理があるか。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがかなりあり



 娘を亡くし、心に傷を負った精神分析医が、霊の発するサインから、忘れていた過去の記憶を呼び戻していきます。主演はエイドリアン・ブロディ。


 主人公のピーター・バウアー(エイドリアン・ブロディ)は、精神分析医。名医のダンカン(サム・ニール)から患者を回してもらっている彼は、自身も愛娘のイーヴィを事故で失った傷を負っており、その精神的ショックと戦っていました。患者達の話を聞く毎日の中、いつものようにダンカンに呼ばれたピーターは、思い出さないようにしていた事故当時のことを聞かれます。ようやく自転車に乗れるようになったイーヴィを連れ、雨の町を歩いていたピーターは、ふと“何か”に気をとられ、イーヴィから目を離してしまいます。その直後、路地を飛び出したイーヴィの自転車は、走ってきたトラックにはねられてしまったのでした。しかしピーターには、どうしてもその“何か”が思い出せずにいるのでした。


 そんなある日のこと、ピーターの下に、どこからともなく1人の少女(クロエ・ベイリス)が現れます。患者だと思ったピーターは、いつものようにセラピーを始め、持っていた定期から、彼女が「エリザベス・ヴァレンタイン」という名前だと知ります。ところが彼女は、ピーターがふと目を離した瞬間に、忽然と姿を消してしまい、後には「12787」と謎の数字が書かれたメモが残されているのでした。その後もエリザベスは、度々ピーターの下へ姿を現しますが、いつもすぐにどこかへ消えてしまうのでした。その話をダンカンにしたピーターでしたが、
「イニシャルを考えてみろ。」
と言われてしまいます。エリザベスのイニシャルはEV(イーヴィ)。ダンカンは、ピーターがイーヴィを思うあまりに、幻覚を見たのだと思っているのでした。


 しかしその後、ピーターを衝撃の事実が襲います。電車で寝過ごしたピーターが目を覚ますと、目の前には患者の女性が座っていました。彼女は娘との関係に悩んでいるはずでしたが、
「どうして死にたくはならないか分かったわ。私は・・・もう死んでいるから。」
と告げると、その容姿は一瞬にして亡者へと変わります。驚くピーターでしたが、他に乗客には見えない様子。オフィスへと戻り、自分の患者達について調べたピーターは愕然とします。なんと彼らは全員既に亡くなっており、死亡日はいずれもエリザベスが残したメモと同じ「(19)87年7月12日」でした。慌ててダンカンに問いつめるピーターでしたが、ダンカンは冷静に
「彼らは私が紹介した。これがどういうことか、分かるかね?」
と聞きます。実はダンカンも既に亡くなっており、ピーターは実際には、誰とも関わってはいなかったのでした。


 事ここに至って、ピーターは故郷の田舎町へと帰省します。そこで彼が思い出したのは、エリザベスを始めとする自分の患者達が、全員23年前の列車の横転事故で亡くなったということと、その事故の原因となったのが、まだ少年だった彼が、ついつい線路上に放置してしまった自転車だったということでした・・・。


 イメージとしては、ホラーとミステリーの中間といった感じでしょうか。壮絶な体験を機に、過去の記憶を忘れていた主人公が、その事件に関わった死者からのサインに気がつき、隠されていた真実に辿り着いていく様子は、恐怖の中にもミステリーのようなハラハラを感じさせてくれます。


 ただ、記憶が忘れ去られていた経緯にはあまり触れられないので、「記憶探偵と鍵のかかった少女」のような痛快感は、あまりないのもまた事実。それでも予想外の真実には、驚かされること必至です。


 演出はかなりホラーで、急に驚かされるホラー映画特有の場面も結構あります。なので、怖い映画が大丈夫な人にだけ、オススメしたい作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」発売中!!>