アタック・ナンバーハーフ・デラックス | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ツッコミ無用。偏見に負けないオネエ達の爆笑大活躍!!


2016年4月30日公開
監督:ポット・パセート
出演:ラッタプーン・トーコンサップ
パランユー・ロジャナワティタム
パドゥン・ソンセーン 他


【賛否両論チェック】
賛:演者さん達のブッ飛んだ熱演や、CGや効果音を使いまくりの演出に、爆笑必至。油断していると、彼女達の熱い友情や、偏見にも挫けずに戦い続ける姿に、少しだけホロッとさせられる。
否:性的なセリフやオネエ同士のラブシーン等、どうしても抵抗がある人はいそう。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・あり(笑)
怖シーン・・・なし



 タイ映画です。バレーボールに情熱を賭けるオネエ達を描いたコメディ・第3弾です。


 物語の始まりは2015年の女子バレー、タイVS日本戦。スタンドで見守るタイの応援団の中に、主人公・ムイ(ラッタプーン・トーコンサップ)達オネエの姿がありました。彼女達はスタンドでも、シワ取り用の注射を違うところに刺してしまったりして、大騒ぎ。それでも試合を感慨深げに見守るムイの脳裏には、かつて自分達が輝いていた頃の記憶が、蘇ってくるのでした。


 それは1996年のこと。男子バレーチームのコーチをしていたムイは、密かに自分達のチーム「サトリーレック(鋼鉄の淑女)」を復活させる計画を立てていました。早速昔の仲間達を集め始めるムイ達。メンバーは市場で働くカントーク(パランユー・ロジャナワティタム)や、入れ墨だらけのノイナー(パドゥン・ソンセーン)、無駄にマッチョなヌ(チャイワット・トンセーン)を始め、一癖と二癖もある者ばかり。共通しているのは、全員“オネエ”ということでした。


 ムイ達はその後、地区大会に向けて練習をするべく、ランパーンの学校を訪れます。案内をしたジュン(ウォラチャイ・シリコンスワン)いわく、ここにいるビー監督(スダーラット・ブットプロム)はレズビアンだが、指導者としての手腕は確かだとのこと。早速ビーに会い、練習を始めようとするムイ達でしたが、丁度その時、ビーは校長室に呼び出されてしまいます。
「彼らを出せば学校の恥だ。」
と、大会への出場を認めようとしない校長に対し、ビーは
「偏見ではなく、実力で判断して下さい!!」
と、怒りを露にするのでした。その後、ムイ達の練習を見たビーは、彼女達の実力に驚き、同時に大会を勝ち抜く確信を持ちます。ところが、いざ迎えた大会当日、彼女達を待っていたのは、会場全体からの壮絶なブーイングでした。それでも彼女達はどこ吹く風。その実力を遺憾なく発揮し、とうとう優勝してしまうのでした・・・。


 「いやいや、純粋にスゴいガッツとパワーだなぁ・・・」
と、圧倒されてしまいました(笑)。偏見や差別にも負けることなく、自分達の道をひたすらまい進していく主人公達の姿は、笑いの中にも感動すら覚えます。


 でもそんな彼女達もまた、他人と同じように傷つき悩み、お互いにぶつかり合っていきます。その姿には、オネエである以上に1人1人の人間としての葛藤が垣間見られ、思わず考えさせられます。そこへ来て、オネエ特有の周囲の好奇の視線や、忌み嫌う人々の批判にさらされるとあって、その苦悩は察してあまりあるものがあり、油断しているとホロッとさせられてしまいます。


 CGや効果音を巧みに使った演出にも、思わず笑ってしまいます。細かいことはツッコまずに、彼女達の破竹の快進撃を痛快に楽しみたい、そんな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>



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