レヴェナント 蘇えりし者 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

人間はここまで生きられるのか。畏怖すら覚える“執念”。


2016年4月22日公開
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ
トム・ハーディ 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公が体現していく、人間の持つ生きる執念に、畏怖の念すら感じられる。演者さん達の迫真の演技にも感動させられる。
否:かなりグロいシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。上映時間も長め。


ラブシーン・・・乱暴するシーンがあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 仲間に置き去りにされた瀕死のハンターが、復讐のために奇跡の生還を遂げる実話です。主演はレオナルド・ディカプリオ。


 物語の舞台は、1823年のアメリカ。開拓史時代を迎えていたアメリカ西部では、アンドリュー・ヘンリー(ドーナル・グリーソン)率いる一行が、未開拓地で毛皮の狩猟を行っていました。罠猟師のヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)も、先住民のポーニー族との間に出来た息子・ホーク(フォレスト・グッドラック)と共に、狩猟に加わっていました。ところが一行は、ミズーリ川の岸辺で荷造りをしている最中に、敵対する先住民のアリカラ族の奇襲を受け、多くの犠牲者が出てしまいます。ホークと単独で狩りに出ていたグラスも慌てて戻り、応戦。一行は、なんとか少量の毛皮を舟に乗せると、その場から逃げることに成功するのでしたが、この時点で旅の人数は、34人から10人にまで減ってしまっていました。しかしその後、カイオワ砦までの帰路を巡り、意見は対立。ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)は、このままミズーリ川を下り、砦を目指すルートを主張しますが、地元の地形に詳しいグラスは、
「ミズーリ川はアリカラ族の支配下。このまま進むのは危険だ。」
として、舟を降りて山づたいに徒歩で進むルートを主張。グラスに全幅の信頼を寄せるヘンリーは、陸路を採ることを決め、一行は毛皮を隠すと、冬の雪山を歩き出すのでした。


 ところが夜営をした翌朝、事件が起こります。1人で周囲を探っていたグラスは、ハイイログマの子グマ達に遭遇。すぐに母クマを警戒しますが、そんなグラスの背後から、逆上した母親のハイイログマが襲いかかってくるのでした。グラスも必死で応戦し、最後にはなんとか倒しますが、身体中を噛まれ、瀕死の重傷を負ってしまいます。帰りのルートはグラスしか知らないため、ヘンリー達は傷口を縫い、必死で手当てをします。しかし、アリカラ族の追手も迫っているため、やむなくグラスを担架に乗せ、4人がかりで担いで先を急ぐことに。それでも、その状況で雪山を行くのには限界があり、フィッツジェラルドはグラスを諦めるよう、ヘンリーに詰め寄ります。仕方なくヘンリーは、グラスを看取る者2名を募り、ジム・ブリジャー(ウィル・ポールター)とフィッツジェラルド、そして息子のホークを合わせた3名が残ることになるのでした。


 それから2日ほど、グラスは息を長らえますが、面白くないのはフィッツジェラルド。そこで彼は、ブリジャーとホークがいない隙を見て、グラスの鼻と口を塞ぎ、殺害しようとします。戻ってきたホークが慌てて止めに入りますが、逆上したフィッツジェラルドは、ナイフでホークを刺し殺してしまいます。その瞬間をグラスの眼はしっかりと捉えており、彼は声にならない声で絶叫するのでした。その後、フィッツジェラルドは遺体を隠すと、何食わぬ顔でブリジャーを出迎えます。そして次の日の早朝、彼はブリジャーに、
「川でアリカラ族の追手を見かけた。すぐにこの場を離れろ!!」
と嘘をつき、グラスを諦めるよう迫ります。まんまと騙されたブリジャーは、フィッツジェラルドと共にグラスを墓穴に放置し、その場を走り去ってしまいます。それでもなお、グラスは息をし続けているのでした・・・。


 普通の人間であれば、さすがに諦めて命を落としてしまうような極限状態にあってもなお、息子を殺された復讐心を胸に、厳しい大自然の猛威をくぐり抜けて行く主人公の姿が、人間の持つ“生への執念”を感じさせます。レオナルド・ディカプリオの渾身の演技に、思わず脱帽です。


 弓矢で体を貫かれたり、クマに受けた傷痕が化膿したりと、描写はかなりグロくて、人によっては目を覆いたくなるかも知れません。終わり方も、やや物足りないかも知れませんね。


 とはいえ、人間の限界を越えた壮絶な復讐劇を、是非劇場でご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」発売中!!>