亜人 第2部 -衝突- | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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始まった戦争。迫害された者達が歩む、それぞれの道。


2016年5月6日公開
監督:瀬下寛之
出演(声):宮野真守・福山潤・大塚芳忠 他


【賛否両論チェック】
賛:運命に翻弄される亜人達が、それぞれの道を進み始め、社会が混乱へと陥っていく姿に、迫害されたマイノリティーの悲哀が漂う。
否:アニメーションとはいえ、かなりグロいシーンが多いので、苦手な人には向かない。前作までの知識もあった方がイイ。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも



 人気コミックのアニメ映画化・3部作の第2章です。不死の新人類“亜人”が引き起こす脅威を描きます。


 前作で死なない人間“亜人”と判明し、研究所に拘束され、逃走中に川へと転落していった主人公・永井圭(声:宮野真守)。一方、研究所を襲撃した最強の亜人・佐藤(声:大塚芳忠)は、相棒の田中(声:平川大輔)と共に、表門から堂々と出ていくという作戦に出ます。外にはマスコミが待ち構えており、亜人管理委員会の戸崎優(声:櫻井孝宏)達も、佐藤に手を出すことが出来ません。佐藤は取り囲むマスコミに対し、亜人への人体実験が行われていることを凶弾し、数日後に厚生労働省前で抗議活動を行うことを示唆すると、忽然と姿を消してしまうのでした。


 その頃、戸崎は上層部から、自身の今後の処遇に関する連絡を受け、愕然としていました。このままでは今の地位を失うばかりか、命までも危ないと悟っている戸崎は、必死に次の一手を考えます。やがて彼は、裏口から脱出しようとしていたアメリカ側の研究者、オグラ・イクヤ(声:木下浩之)に銃口を向けます。抵抗しようとしたボディーガードを射殺すると、オグラを拘束した戸崎。彼は死んでいた研究員の遺体をオグラとすり替えると、そのまま監禁し、亜人が発する“黒い幽霊”「IBM」について、情報を引き出そう とするのでした。


 同じ頃、川を流されていった圭は、下流の田舎町へと辿り着いていました。偶然出会った親切な老婆の家hrと転がり込んだ圭は、山奥でIBMを出す練習をしてみますが、彼のIBMは何故か生意気で、なかなか言うことを聞いてくれません。それでも圭は、自分のIBMが“指示と反対のことをする”という法則を見つけるのでした。


 一方、佐藤の計画は次の段階へと入っていました。予告した厚生労働省前でのデモは行われませんでしたが、呼びかけに応じて集まった亜人達を、田中が別の場所へと誘導し、郊外のアジトへと連れていきます。そこで佐藤は彼らに、自分達を迫害する社会に対し、武力による蜂起を呼びかけます。集まった者の中でも、当然賛否は分かれますが 、佐藤と田中は反対の者達を撃ち殺し、コンクリート詰めにして閉じ込めようとします。唯一、命からがら逃げ出した少年・中野攻(声:福山潤)は、列車で都心へと逃げ帰ります。しかし自宅には既に、戸崎の手の者が先回りしていました。ここでも九死に一生を得た攻は、列車の車窓から見えたIBMの影が、逃走中の圭のものだと確信し、圭が身を潜めている田舎町へと向かうのでした・・・。


 前作までの知識は必須です。“死なない”というだけで迫害され、理不尽な人体実験にさらされてきた“亜人”。ある者は主人公・圭のように静かに生きることを望み、またある者は佐藤のように、武器をとって人類に牙をむこうとする。そんなそれぞれの思惑が交錯する一方で、亜人管理委員会の戸崎も、自身の命運を賭けて亜人達との戦いに挑んでいく。どちらといえば、第2部は群像劇に近いかも知れません。


 ただ、描写はかなりグロいです。苦手は人には向かないので、ご注意を。また続き物なので、自動的に第3部も観る必要もあります(笑)。


 人類と亜人が対立し、衝突していく悲しい現実が身につまされる、そんな本作です。



【ワンチャン・ポイント】
※製作委員会・・・最近の映画では、よく「製作委員会」という言葉を耳にしますが、本作の製作は製作委員会ではなく、「亜人管理委員会」という表記になっています。劇中に登場する組織をもじった、遊び心満載のクレジットですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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