フィフス・ウェイブ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「希望こそが、人間である証し。」〝最後の波”の衝撃の正体。


2016年4月23日公開
監督:J・ブレイクソン
出演:クロエ・グレース・モレッツ
ニック・ロビンソン
アレックス・ロウ 他


【賛否両論チェック】
賛:生き残りを賭けた極限の状況下で、技術面でも精神面でも著しく成長していく主人公の姿が印象的。最終攻撃の正体も圧巻。
否:展開はかなりのご都合主義で、ツッコミどころも多数。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・傷口のシーン等があり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 謎の生命体による侵略が始まった世界で、生き残ろうとする少女の姿を描きます。主演はクロエ・グレース・モレッツ。


 主人公は、オハイオに暮らす高校生・キャシー(クロエ・グレース・モレッツ)。まだ幼い弟・サムがいる彼女は、どこにでもいるような普通の女子高生で、平凡でも幸せな毎日を送っていました。ところがそんな日常は、突然終わりを告げます。ある日のこと、突如として地球上空に巨大な飛行物体が飛来し、上空で静止します。世界中に衝撃が走る中、その飛行物体は10日間に渡り、不気味な沈黙を守り続けるのでした。その間、飛来した生命体は“アザーズ”と名づけられ、キャシーの周辺でも、慌てて引っ越していく家族が見受けられるようになります。その後、アザーズは“第1波”の攻撃を開始。電磁パルスによって、地球上のありとあらゆる電力がその機能を失い、地球を暗黒が覆うようになってしまいます。しかしそれは、ただの始まりに過ぎませんでした。


 水道が使えなくなったため、キャシーはサムを連れ、近くの湖まで水を汲みに向かっていました。ところがその帰り道、巨大な地震が発生し、湖の水が津波のように2人に襲いかかってきます。なんとか近くの木によじ登り、難を逃れたキャシーとサムでしたが、沿岸部では巨大な津波が到達しており、世界各地の海岸や島が姿を消してしまいます。これがアザーズによる“第2波”の攻撃でした。さらにアザーズは、被災地に群がる鳥に注目。鳥インフルエンザの感染力を高めたウイルスを散布したため、世界中の人々の間で大規模な感染が発生し、人類は滅亡寸前まで追いやられてしまうのでした。この“第3波”によって、医療に従事していた母や、親友のベスをも失ってしまったキャシー。父は彼女とサムを連れ、近くの難民キャンプまで避難をするのでした。森を歩き続け、なんとかキャンプまで辿りついた3人。束の間の休息をとりますが、その日の夜、父はキャシーを呼び寄せると、
「もう安全な場所はない。命が危ない時にだけ使え。」
と、密かに拳銃を手渡すのでした。


 それからしばらく経ったある日、難民キャンプに陸軍の車両がやってきます。指揮官であるヴォーシュ大佐の指示の下、子供達は先に基地へと避難させられることになり、大人達は説明を受けるために、食堂へと集められることになります。家族が分かれることへ抵抗を隠せないキャシーの父に対し、ヴォーシュは
「ここは狙われている。次のバスで一緒に来るか、子供達だけでも先に逃がすが、判断は任せる。」
と告げます。結局キャシーとサムは、先にバスへ乗ることになるのでした。ところが、いざバスへと乗り込んだところで、サムが愛用のテディベアを置いてきたことに気がつきます。だだをこねるサムに、キャシーはやむなくテディベアを取りに戻りますが、無情にもその間にバスは発車してしまい、2人は離れ離れになってしまうのでした。乗り遅れてしまったキャシーは仕方なく、大人達が集められた食堂を覗きますが、彼女に気がついた父は、何故かジェスチャーで
「来るな!!」
と制します。丁度食堂の中では、ヴォーシュ大佐が〝検査”について説明をしていました。それによると、
「アザーズは人間に寄生出来るので、人間に紛れ込んで殲滅する〝第4波”が始まっている。子供の検査は簡単だが、大人の検査は複雑なので、これから別の施設へと運ぶ。」
とのこと。当然集まった大人達からは不満の声が上がり、押し問答が始まってしまいますが、ヴォーシュ大佐は突然発砲。それを合図に兵士達も発砲を開始し、居合わせた大人達はキャシーの父も含め、、皆殺しにされてしまうのでした・・・。


 展開そのものは、余計なサイドストーリーがほとんどなく、非常にテンポよく進んでいきます。人間に寄生するという〝正体不明の敵”による侵略が始まり、誰が敵で誰が味方なのかも分からない緊迫した状況下で、普通の女の子だったキャシーが、次第に勇敢でたくましく成長していく様子が印象に残ります。フィジカル面での成長は勿論のこと、謎の青年・エヴァンに助けられ、行動を共にしていくうちに、〝誰かを愛する心”という普遍的な感情を知り、変わっていくのもまたステキです。
「愛は、種の生存本能が見せる幻想。」
というエヴァンの言葉を、彼女がどう覆していくのかに注目です(笑)。


 そして、敵が人類を滅亡に追いやるために放つ〝第5の波(フィフス・ウェイブ)”の正体も、非常に衝撃的です。その正体に対して、主人公達がどう反撃していくのか、先が読めそうで読めないストーリーに、思わず手に汗握ってしまいます。


 展開はかなり強引で、都合がよすぎる場面も結構ありますが、人類の希望として成長していく若者達を描いた、SFディザスター・サスペンスです。是非劇場でご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※ザック・ロビンソン・・・本作では、主人公の同級生で、陸軍の下で新兵のリーダーとなったベン役。最近の映画では「ジュラシック・ワールド」で、弟と2人でパークへとやって来た少年・ザックを演じていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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