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アイドルって大変(笑)。等身大の奮闘劇を描く青春ムービー!!


2016年4月16日公開
監督:宝来忠昭
出演:新木さくら・坂井朝香・大庭彩歌・福山果奈 他


【賛否両論チェック】
賛:解散を前に、自身の生き方の選択を迫られる主人公達の葛藤が、切なくもどこかリアルに描かれる。温かく見守ってくれる家族や、仲間との友情といった、青春ドラマ特有の感動要素も満載。
否:演技面はかなりのご愛嬌なので、本格派の人には不向き。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし



 九州・福岡発のアイドルグループ「LinQ」を描いた物語です。グループ解散の危機に、メンバーが立ち上がります。


 主人公は、福岡のアイドルグループ「LinQ」のメンバー・さくら(新木さくら)。よく悪夢を見る彼女は、公演の最中に、他のメンバーが突然“解散”を発表するという夢を見て、飛び起きます。時刻は既にお昼過ぎ。慌ててレッスンスタジオに駆けつけたさくらでしたが、肝心のレッスンはまだ1時間半も後。街中を全力疾走するさくらを見て、追いかけてきた朝香(坂井朝香)と彩歌(大庭彩歌)は、そんな彼女に呆れかえるのでした。


 現在のLinQの目標は、1万人のキャパシティを誇る「マリンメッセ福岡」でのライブを成功させること。さくら達もまたその目標を胸に、ホームとなっている「天神ベストホール」での公演に明け暮れていました。ところがそんなある日の公演後、事務所の鈴木(津田寛治)がやって来ると、突如
「来年3月をもって、LinQは解散することになりました。」
と衝撃の事実を告げます。呆然となるメンバーを前に、鈴木は
「“細く長く続いているアイドル”なんて、見たいと思いますか?」
と、追い討ちをかけるのでした。


 突然の解散発表に、さくら達も意気消沈。同級生の朝香や、同じ学校の卒業生で実家のラーメン屋を手伝っている彩歌と共に、高校の屋上でしんみりしていた3人に、後輩の果奈(福山果奈)が声をかけてきます。なんでも、今度の文化祭の出し物を企画しているものの、アイディアが煮詰まっているとのこと。話を聞いているうちに、4人の間で、
「私達がライブをやるのは?」
という意見が出ます。それがきっかけとなり、さくら達は文化祭でライブをやることになるのでした。


 4人で集まって練習を重ねるうちに、改めてLinQへの想いを新たにした彼女達は、再び鈴木の下へと直談判に向かいます。鈴木の下へは、他のメンバーも押しかけており、LinQ存続への想いを訴えますが、そんな彼女達に対し鈴木は、それぞれに“ミッション”を課し、それらが全てクリア出来れば、LinQの解散を撤回するとの方針を打ち出します。そしてさくら達4人には、
「LinQの名前を使わずに、文化祭でライブを成功させる。」
というミッションが課されることになるのでしたが・・・。


 実際のアイドルグループを舞台に、“解散”を突きつけられ、それぞれの選択を迫られるメンバー達の葛藤が、どことなくリアルに描かれていきます。そんな時でもなお、頑張っている自分を応援してくれる家族の存在や、仲間とのかけがえのない絆、そして本当に淡い恋心(笑)等々、青春ドラマとしても見応えがあるのが印象的です。
「アイドルである以上、走り続けるしかない。」
というセリフが、なんだか不思議と胸に響いてきます。


 物語を彩る楽曲の数々も、知らず知らずのうちに元気をくれるようで、まさに全力疾走の主人公達の活躍を、明るく彩っています。そして何といっても、方言がメッチャ可愛らしいです(笑)。


 演技面はかなりのご愛嬌なので、どちらかというとファン向けの映画という感もありますが、ファンのみならずとも笑って泣いて楽しめる、熱い青春ドラマに仕上がっています。



【ワンチャン・ポイント】
※LinQ・・・本作で描かれるアイドルグループ。福岡を拠点に活動する実際のアイドルグループで、最近の映画では「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」にも、メンバーの皆さんが出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<癒されたい>



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